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INTERVIEW

合同会社LOKAHI / 久保田 悦史

夢を追う人を応援したい

KEIEISYA PRIME

経歴

三重県鳥羽市の出身。名古屋での会社員時代に恩師である経営者との出会いを機に経営を学び、学歴や肩書きにとらわれず努力を重ね2018年に合同会社LOKAHIを設立。ギフトショップ「surf」運営のほか講演やキャリア支援を展開し、「誰にでもできることを、誰もがやらないくらいやる」を信条に挑戦する若者を後押ししている。地域社会や人と人とのつながりを大切にし、新たな可能性を広げる活動にも力を注いでいる。

Q

会社を設立したきっかけを教えてください。

幼少期は経済的に厳しい家庭環境で育ちました。僕が6歳の頃、親が病気で働けなくなり、収入が途絶えてしまったんです。その出来事をきっかけに「自分が二人分を稼がなければ」と強く意識するようになりました。

父の体調の悪化を間近で見て、健康への関心が高まりました。ちょうどその頃、ウェルネスが注目され始め、サプリや漢方、肌に触れるものに興味を持ち独学で学び始めました。多くのビジネスパーソンが疲れている姿を見て、体力やメンタルを支える仕事に携わりたいと強く思うようになりました。

20代前半には、恩師との出会いが大きな転機となりました。恩師からの「起業は人脈を築いてから」という言葉が強く心に残っています。一人で突き進むのではなく、まずは仲間を集めること。そして、人が自然と集まる存在になること。その実践を通して会社や事業を創り上げてきました。

Q

経営において大切にされていることや信念はありますか?

経営で私が一番大切にしているのは、「感謝を忘れないこと」です。

経営者を志した当時は「1年でメルセデスに乗るんだ」と決めてがむしゃらに働き、23歳で念願のメルセデスに乗ることができるようになりました。ただ、喜びも相まってその時に僕は天狗になってしまいました。すると次第に人が離れていき、気づいたら僕の元には何も残っていませんでした。

東京に出てからは「基礎を徹底する」と決めました。例えば、城を築く時に石垣を適当に組み上げてその上に立派な城を建てても簡単に崩れてしまいます。私にとって、自分についてきてくれる仲間を集めることこそが、その土台づくりだと考えるようになりました。

今でもそこには一切手を抜かないと決めていて、相手が女性でも年下でも関係なく、目の前の人への感謝を徹底する。この姿勢だけは、どんな場面でも決して崩さないようにしています。

Q

御社ならではの強みを教えてください。

弊社の強みは、人間関係につながっていることです。以前に品川の港南口で飲食店を共同出店していましたが、人脈をつくってから店を出したので3ヶ月先まで予約が埋まっていました。

今は良いアイデアはすぐ真似される時代です。例えば、行列のできるパスタ屋さんがあれば、「なぜ行列ができているのか?」と誰もが研究し、行列の理由が目玉のパスタだと分かれば、あっという間にパクられます。

ただ、僕が出していた飲食店は良い意味で普通なんです。表面のメニューや見た目だけを競合が見ても本質は読み取れないんです。それは土台にしっかりと積み上げた人脈や人間関係があるからです。

Q

将来的なビジョンや、経営者として目指している姿について教えてください。

僕はお店を“HUB”にしたいと考えています。お店のように形がある場所は名刺代わりになるし、目に見えるものがあると人は理解しやすい。だからお店づくりは大好きでやっていることなんです。うちのスタッフも独立志向が強くて、普段から「ここで経験を積んで独立してね」と伝えています。

目標ですが、現在までにうちのスタッフから15社の起業家が生まれていて、これを100社まで広げて人の可能性にもっと貢献したいと考えています。

スキルはあるのにアウトプット先がない人は多い。誰もがチャレンジできるきっかけになるお店、そんな“HUB”になりたいと思っていますし、うちを踏み台にして自己実現につなげてほしいと思っています。

Q

起業を目指す若い方々に、ぜひ応援のメッセージをお願いできますか?

若い時はNISAみたいにコツコツ貯めるよりも、お金も時間も“経験”に投資してほしい。20代の時の時間は取り戻せないから。

もう一つ大事なのは、先に与えること。見返りを急がずに与え続けると、必ず返ってくると信じています。

企業名
合同会社LOKAHI
代表者
久保田 悦史
所在地
東京都品川区大崎5-8-5 グリーンプラザ五反田第2
設立
2018年2月
事業内容
  • ・ギフトショップ事業
  • ・アパレル事業
  • ・キャリア支援事業
  • ・ウェルネス事業
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