ホームインタビュー記事一覧株式会社Stylelab 杉谷 友亮

INTERVIEW

株式会社Stylelab / 杉谷 友亮

死生観で未来を整える

KEIEISYA PRIME

経歴

大学卒業後、地方銀行に入行し、中小企業の融資や資金調達支援に従事。2018年、メンタルトレーナーとしてローン相談業務を個人で開始する。体調不良をきっかけに一時実家のリフォーム業に就業するも、旧来の仲である運送業を救えなかった経験から再起を決意。財務とコーチングを掛け合わせた支援に可能性を見出し、2025年8月に株式会社Stylelabとして再始動。現在は経営層に対し、死生観を軸としたセッションや資金調達相談を行っている人物である。

Q

御社の事業内容を教えてください。

私の会社の事業内容は、死生観から逆算して経営や人生を考えるコーチングを軸に、資金調達支援を組み合わせた伴走支援です。具体的には、死について考える問いを入口に自己理解や価値観を深掘りし、どう生きたいか、どう会社を終えたいかを言語化します。その上で、数値に基づいた事業計画や契約書の作成、補助金申請や資金調達の支援を行います。

現在は補助金を入口とし、そこからコーチングを付加する形が多く、経営者や後継者に寄り添いながら、長い目で見たプランや事業承継まで含めて伴走しています。会社という単位での意思決定だけでなく、個人としての生き方や感情にも向き合い、内向型か外向型かといった特性も踏まえながら、方向性を整理していくことを大切にしています。経営者本人が後悔なく意思決定できる状態をつくる支援です。

Q

御社設立のきっかけを教えてください。

設立のきっかけは、私自身が40歳を迎える時期に差しかかり、人生の折り返し地点に立ったと強く感じたことです。加えて、父がタイル職人として77歳になった今も現役で働き続けている姿を見て、この人は何を考え、どんな想いで仕事をしているのだろうと考えるようになりました。家業や事業承継というテーマが一気に現実味を帯び、自分の家族の中で起きている出来事が、他の中小企業にもそのまま当てはまると感じたことが大きな要因です。兄が事業を継ぐかどうかを話し合う中で、会社をどう終えるのか、どう引き継ぐのかを考える重要性を痛感しました。

また、過去に資金繰りに苦しむ知人を十分に支えきれなかった経験もあり、もっと早く向き合う時間をつくれていればという後悔が残りました。こうした実体験から、死生観を起点に生き方と経営を考える支援が必要だと考え、設立に至りました。

Q

死生観について教えてください。

私が考える死生観とは、死を特別なものとして遠ざけるのではなく、出口として意識した上で今の生き方や意思決定を見直す考え方です。私はセッションの最初に、「死について考えたことがありますか」と問いかけます。多くの方はぼんやりとは考えていても、言語化できていません。そこで自己理解や価値観、過去に何があり、どんなときにワクワクしたのかを丁寧に振り返ります。

その上で、どう生きたいのか、どう会社を終えたいのか、どう引き継ぐのかを整理します。死を意識することで、後回しにしていた課題や本当に大切なことの優先順位が前に出てきます。重たい話にするのではなく、後悔を減らすために今をどう使うかを考える視点、それが私にとっての死生観です。

Q

今後の目標やビジョンを教えてください。

私の今後のビジョンは、後悔を抱えたまま人生や経営を終える人を一人でも減らすことです。そのために、死生観を入口として生き方や会社の終え方に向き合う時間をつくり続けたいと考えています。具体的な目標としては、まずはとにかく多くの人と面談を重ねることで、年間で40人以上の方と深く向き合うことを掲げています。経営者や後継者が、目の前の忙しさに流されるのではなく、長期的な視点で意思決定できる状態を整えることが私の役割です。

健康や美容と同じように、死や会社の出口を考えることを重要なテーマとして当たり前に扱える社会にしていきたいと考えています。その結果として、事業承継や引き継ぎが円滑に進み、本人も家族も後悔なく次のステージへ進める状態を増やしていくことが、私の目指す姿です。

(取材者:西澤のコメント)死生観というテーマを、前向きな問いとして自然に届けている姿が印象的でした。人生や会社の「出口」から考えることで、経営者自身が本当に向き合うべき課題が静かに浮かび上がる。実体験に裏打ちされた言葉の一つひとつに、深い説得力を感じる時間でした。

企業名
株式会社Stylelab
代表者
杉谷 友亮
所在地
大阪府泉南市信達牧野411-5
設立
2025年8月
事業内容
  • ・銀行交渉
  • ・格付対応
  • ・補助金等資金調達支援✖️コーチ
URL