経歴
看護師・保健師として病院や行政で勤務し、地域住民の健康支援に従事。その後、結婚を機に家業である印刷会社の経営にも携わり、製造業の現場で受注から出荷までの業務を経験。2008年頃から社員の体調不良やメンタル不調への対応を担う中で、働く人の健康が企業経営に大きく影響することを実感。2018年、社員の体調不良への支援をきっかけに、産業保健を地域の中小企業にも広げたいと考え独立。現在は株式会社リラウェル代表として保健師チームを率い、企業の健康経営と働く人の健康管理を支援する経営者である。
Q
御社の事業内容を教えてください。
企業の健康管理を外部から支援する保健師事務所として活動しています。企業の保健室の役割として、健康診断やストレスチェックの結果をもとに従業員全員と面談を行い、個人の健康課題だけでなく、職場環境や組織全体に潜む健康課題まで把握します。面談で得られた内容は、本人へフィードバックするとともに、業務改善や職場環境に関わる内容は、企業の担当者へ共有しています。
さらに、メンタル不調者への対応や休職者・復職者の支援にも伴走型で関わり、担当者と従業員が安心して働き続けられる環境づくりを支援しています。健康診断結果の分析から、企業ごとの傾向を整理し、経営者や担当者と年間計画を組み立てながら健康経営を推進しています。働く人の健康と企業の持続的な成長を支える取り組みであり、従業員が長く安心して働ける職場づくりを目指しています。
Q
仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
私が目指す保健師の在り方は、働く人や企業に安心して相談していただける保健師です。健康診断や面談の場で従業員の話を丁寧に聞き、体調の変化や生活習慣の課題を一緒に整理しながら、本人が無理なく健康管理に取り組めるよう支援することが大切だと考えています。同時に、従業員一人ひとりの健康課題だけでなく、企業としてどのような健康課題があるのかを整理し、担当者と共有しながら改善につなげていく役割も重要です。
また、お会いしたときに「あなたに会えてよかった」と思っていただける存在でありたいと考えています。そのためには、専門職として知識を持つだけでなく、相手の話を受け止め、信頼関係を築く姿勢を大切にしながら、働く人の健康と企業の健康管理を支えていく保健師でありたいと思っています。
Q
産業保健師としての課題や取り組みを教えてください。

私が産業保健師として感じている課題の一つは、「産業保健」という言葉や役割そのものが、まだ十分に知られていないことです。大企業では産業医や保健師が関わる体制が整っていることもありますが、中小企業では健康管理を専門職が支援するという仕組み自体が十分に浸透していない場合も多くあります。その結果、外部の保健師が企業の健康管理に関わるという選択肢が知られていないこともあり、産業保健の取り組みが広がりにくい状況があると感じています。
現在は日本中の保健師と連携し、どこにいても同じ産業保健業務を提供できる仕組みづくりを目指しています。また、オリジナルシステムの開発にも取り組み、保健師の業務負担を減らしながら、多くの企業を支援できる体制づくりを進めています。こうした取り組みを通して、働く人が健康管理の支援を受けられる環境を広げていきたいと考えています。
Q
将来のビジョンや目標を教えてください。
保健師はこれまで、学校や病院、行政などで働くことが多く、産業保健の分野で活動する保健師はまだ多くありません。しかし、働く人の健康管理は、企業規模に関係なく必要なものです。私は企業の健康管理を外部から支援する「保健師事務所」のような存在が、社会の中で当たり前に機能し、働く人が必要な健康管理サービスを受けられる環境を広げていきたいと考えています。その実現に向けて、日本中の保健師と連携し、地域に関係なく、同じ水準の産業保健サービスを提供できる仕組みづくりを進めています。
今後は、産業保健の仕組みが企業の中でより当たり前のものとして広がり、働く人と企業の双方にとって持続可能な健康管理の環境をつくっていきたいと考えています。
(取材者:大神田のコメント)保健師として働く人の健康を支える責任と使命感が強く伝わってきました!現場での経験をきっかけに産業保健の分野へ踏み出し、企業と働く人双方の健康管理を支える仕組みづくりに取り組まれている姿が印象的でした!

- 企業名
- 株式会社リラウェル
- 代表者
- 高橋 久美子
- 所在地
- 岩手県花巻市上根子字欠端167-1
- 設立
- 2024年3月
- 事業内容
-
- ・企業の健康管理支援
- ・産業保健業務委託
-
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