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INTERVIEW

株式会社BOU / 冨澤 智理

企業の“らしさ”を翻訳する参謀

KEIEISYA PRIME

経歴

不動産業界出身。賃貸・売買ではなく難易度の高い案件を扱う不動産コンサル会社に入社。会社を退職後、2020年に個人事業として開業し、4年間の模索期を経て映像編集に携わる。渋谷にオフィスを構えるクリエイティブ企業で新規事業立ち上げ、採用、営業を経験。2024年1月にメディアコンテンツ制作事業をスタートし、1年の事業運営を経て、2025年1月に株式会社BOUを設立。ブランディングとPR、メディア制作を一気通貫で担う事業を行っている。

Q

御社の事業内容を教えてください。

僕は、ブランディングとPR戦略を中核に据えた会社を運営しています。事業としては「ブランディング/PR戦略」と「メディアコンテンツ制作」の二本柱です。まず企業のブランディングをしっかり形成し、意図や目的を言語化したうえで、記事・動画・WEB制作などのメディアコンテンツへとアウトプットします。

アウトプットは必ず何らかのクリエイティブに行き着くため、依頼側の曖昧な表現を具体化し、僕たちが“翻訳者”として要件を整えて、クリエイターとのミスマッチや語弊を防ぐようにしています。

ビジネス側(戦略)とクリエイター側(制作)をシームレスに繋ぎ、プロダクトアウトにならないよう、ユーザーに意図が伝わる形まで一気通貫で支援し、企業の発信を継続的に支えます。当然、制作におけるやり取りも担い、戦略立案→要件定義→制作→運用という流れを通しで行っています。

Q

御社を設立されたきっかけや経緯を教えてください。

僕が会社を立ち上げたのは2025年1月です。2020年に個人事業を始めた当初は、ソロプレイヤーとして収入を得られれば良いと考えていました。僕は不動産業界の出身で、収入は良かったのですが、自分はこの年収をもらえる価値がある人間なのかと自問自答し、井の中の蛙になりたくない思いから無計画で退職しました。

企業の看板を外した自分の無力さにも直面し、4年間自分と向き合いました。ある日、映像ディレクターである友人から人手が足りないという相談を受け、クリエイティブ制作の流れに触れました。その中で、企業側の「要件の出し方が分からない」という課題や、クリエイター側の「自分の売り方が分からない」という溝をシームレスに繋ぐことへの価値を確信し、会社を設立しました。

最初は映像など各種メディアコンテンツの制作から入りましたが、「制作の支援では弱い」と気づき、翻訳者として企業の意図を言語化し戦略から伴走する体制に舵を切ったのが設立の理由です。

Q

経営において大切にされていることを教えてください。

僕の強みは、利益相反も含む関係者を丁寧に理解し、同じゴールに向けて束ねていくことです。ビジネス側や技術側など、ポジションや役割が違えば摩擦も起きるので、目的達成のために手を組む発想に切り替え、スイッチングを徹底しています。そこが他社との差異化でもあります。

利害の異なる当事者の目線を行き来し、誤解や摩擦が無いように合意形成を進めます。勝ち負けに寄らず、全員で目的に向かって歩幅を合わせる。そのために状況に応じて立ち位置を切り替え、相手の言葉を受け止めて意思決定し、プロジェクトを進めています。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

現時点の目標は、売上で言うと1年で1億円を達成することです。今期は12月で締まるので、来期の二期目で確実に達成していきます。

今年の5月に新たに2名のスタッフを雇用しましたが、これは僕にとっても挑戦でした。売上は何を何人で達成するかのバランスで決まると考えていますが、まだ売上の大半が自分に依存している点が現在の課題です。

まずは僕たちがブランディング/PRの戦略ポジションを確立できるかどうかが鍵です。制作は確立できた先で必然的に増えるので、短期的には体制固め、中期的には戦略フェーズからの関与を定着させ、企業の発信を一気通貫で支えていきます。

企業名
株式会社BOU
代表者
冨澤 智理
所在地
東京都渋谷区神宮前6-29-4 原宿Komiyaビル6F
設立
2025年1月
事業内容
  • ・ブランディング/企業PR
  • ・メディアコンテンツ制作
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