経歴
大学で金融を専攻し、将来への不安から独立を志向。新卒で採用関連企業に入社し、人材広告や採用支援に従事。独立後は採用コンサルタントとして、約40社の新卒採用を支援し、企業が認知や広報で苦戦する実態を痛感。同時に、コロナ禍で飲食店の経営悪化を目の当たりにし、両者の課題を解決する構想を着想した。飲食コンサルタントと事業計画を策定し、デジレップ株式会社を創業。企業広告と店舗副収入を掛け合わせた独自モデルを確立し、現在は大手飲食チェーンへの導入拡大を推進している。
Q
御社の事業内容を教えてください。
弊社の事業は、飲食店の個室トイレにタブレット型のデジタルサイネージを設置し、企業広告を配信するサービスです。出発点は、企業の認知課題とコロナ禍で厳しくなった飲食店の収益課題を同時に解決したいという想いでした。店舗には設置負担をかけず、広告収益の一部を副収入として還元する仕組みにしています。特徴は、広告配信にとどまらず、自店舗のPRや近隣店舗の紹介も無料で行える点です。二軒目需要を自然に生み出せることも強みです。
例えば焼肉店であれば、ダーツバーやシーシャバーなどの情報を流すことで、来店後の行動を広げることができます。さらに、来店客の属性を分析し、広告主のターゲットに合った店舗へ配信することで効果を高めています。単なる広告ではなく、店舗・企業・ユーザーそれぞれに価値をもたらす仕組みを目指しています。
Q
御社設立のきっかけを教えてください。

きっかけは、大きく二つあります。まず一つは、採用支援の仕事に携わる中で、どれだけ制度や条件を整えても、企業の認知がなければ採用は成立しないという現実に直面したことです。どの企業にも共通して認知の壁があると感じ、そこを解決できる仕組みをつくりたいと思うようになりました。もう一つは、個人的に通っていた飲食店がコロナ禍で次々と閉店していった経験です。現場を見ていると、単一の収益構造では厳しいと感じ、飲食店に新たな収入源をつくれないかと考えるようになりました。
この二つの課題を掛け合わせたとき、ふと、居酒屋のトイレで見たポスターの存在が頭に浮かんだのです。あの空間で広告を届けられれば、企業の認知にもつながり、飲食店にも価値を還元できると確信し、現在のサービスとして形にしていきました。
Q
他媒体にはない、最大のメリットを教えてください。
他媒体と比べた最大のメリットは、「確実に見られる環境」と「行動につながる設計」が両立している点です。私たちも最初は、レジ前や喫煙所、店内など複数の場所で検証を行いましたが、その中で最も反応が良かったのが個室トイレでした。理由はシンプルで、プライベートな空間で目の前に映像が流れるため、ユーザーが自然と最後まで視聴するからです。さらに、その場に一定時間滞在するという特性も大きい要素です。
SNSのようにスキップされることが少なく、動画の内容がしっかり伝わることで、興味関心が高まりやすいと感じています。実際にQRコードの遷移率も高く、行動につながりやすい傾向があります。加えて、店舗ごとの来店客属性をもとにターゲティングできるため、届けたい人に届けられる精度も強みです。この三つが揃っている点が、他媒体にはない価値だと考えています。
Q
配信後の効果測定と改善について教えてください。
配信後の効果測定は、主にQRコードの遷移率と視聴データを軸に見ています。もともとサービス立ち上げ時に、設置場所ごとの反応を細かく検証してきた背景があり、その延長で今も数値を追い続けています。人感センサーで再生タイミングを管理しているため、どれだけ見られているかは把握しやすい仕組みです。改善については、最初から完璧に当てにいくというよりも、実際の反応を見ながら調整していく考え方を採っています。
例えば、配信する店舗の属性と広告主のターゲットがずれていれば、配信先を変更するだけで数値が大きく変わることもありました。実際にターゲティングを強化したことで、遷移率が大きく伸びた経験もあります。こうしたデータと現場の感覚を掛け合わせながら、配信内容や設置先をチューニングしていくことで、より成果につながる状態をつくっています。
(取材者:大神田のコメント)トイレという日常の一瞬に着目し、広告価値へと昇華させた発想に驚きました!企業の認知課題と飲食店の収益課題を同時に解決する設計も非常に合理的で、現場視点から生まれたリアルなビジネスだと感じました!

- 企業名
- デジレップ株式会社
- 代表者
- 湯本 達也
- 所在地
- 埼玉県新座市畑中1丁目
- 設立
- 2024年6月
- 事業内容
-
- ・トイレ×サイネージ広告
- URL
-
Facebookで
シェアする -
Xで
つぶやく -
LINEで
送る -
メールで送る
-
この記事のURLをコピー
URL copied
