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INTERVIEW

株式会社テラコ / 龍崎 明信

地域との縁を育てる

KEIEISYA PRIME

経歴

システムエンジニアとして約12年間、通信系システム開発に従事。会社員時代には、不登校や引きこもりの問題を扱う団体のボランティア活動に参加し、小学生向けプログラミング教室の運営支援や講師を経験。その後、会社員から転職し、児童発達支援/放課後等デイサービスに従事。学生時代に横須賀の実家を離れた際に抱いた喪失感を原点に、若者が地域とのつながりに縁を感じて、自分の地域を“帰れるホーム”のように感じられるきっかけを作りたいと考えるようになった。その後、地域と学びをつなぐワークショップを立ち上げ、株式会社テラコを設立。現在は、高校の探究学習や大学のアクティブラーニング支援、企業と学校をつなぐ授業づくりを推進している。

Q

御社の事業内容を教えてください。

私たちは、「地域と学びをつなげる」ことをテーマに、学校現場に向けた教材開発や授業設計、ファシリテーションを行っています。現在は主に、高校の探究学習の時間で扱うテーマを設計し、地域で活動する企業や団体の課題を、生徒たちが自分ごととして考えられる授業に落とし込んでいます。大学では、アクティブラーニングやプロジェクト型の学びの支援にも携わっています。もともとは学生や若者向けに、地域とつながるワークショップを開催していました。

そこに大学のゼミが参加するようになり、少しずつ学校向けの事業へと発展していきました。最近では、横須賀で学習支援や居場所づくりを行う団体の課題を、高校生たちと一緒に考える授業も始まっています。生徒たちが具体的にアイデアを出し、自分の言葉で地域を考え始める。その瞬間を生み出すことが、私たちの仕事だと考えています。

Q

御社が授業テーマを設計する際に、最も大切にしている視点は何ですか。

授業テーマを設計する際に一番大切にしているのは、こちらが伝えたいことを押しつけるのではなく、学生たちが「自分ごと」にできる形まで落とし込むことです。企業や地域団体が持っている課題は、そのままだと高校生や大学生にとって少し遠いものに見えることがあります。だからこそ、教室の中で考えられる問いに変換する必要があるんです。

私は、社会のあらゆる物事は、ワークや探究の授業のテーマに落とし込めていると考えています。ただ、形にするだけでは意味がありません。生徒や学生がなぜ集中しないのか、どこで興味を持つのかをよく観察しながら、設計を常に更新していくことが大事だと思っています。特に今の生徒、学生たちは、自分の文脈に合わないと話しづらいところがあります。だからこそ、まずはこちらが聞く姿勢を持つことが大事です。そこから、地域や企業の課題と生徒・学生自身の関心がつながった時、本当の学びが生まれると感じています。

Q

これまでの授業やワークショップで、特に印象に残っている学生の変化はありますか。

特に印象に残っているのは、「地域ソン」というワークショップで生まれた学生の変化です。地域で活動する団体のテーマを持ち込み、学生たちに考えてもらう場なのですが、ある大学生は横須賀で学習支援や居場所づくりをしている団体の回に続けて参加し、後日その活動場所へ足を運んでくれました。こちらが用意した場をきっかけに、自分の縁として地域とつながってくれたことが本当に嬉しかったです。

また、別の中学生は最初からモチベーションが高いタイプではありませんでした。それでも最後のアンケートで「もっと地域のことを考えたい」と書いてくれたんです。学びが意識変容につながった瞬間で、こういう変化を見ると、この活動を続ける意義を強く感じます。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

現時点での目標は、まず今取り組んでいる「地域ソン」のような活動を絶やさず、続けていくことです。地域で活動する企業や団体のテーマを、学生たちが考えられる学びに変え、実際に人と人との縁が生まれていく。その反応を見るたびに、これはやはり続ける意味があると感じています。
今後は、企業が学校とつながる仕組みも事業として広げていきたいです。企業や地域団体の持つ価値や課題を探究学習のテーマに変え、高校生たちの授業の中で扱う。企業にとっては、自社の活動を社会的な信頼やブランディングにつなげる機会にもなると思っています。

横須賀では小さく続けながら、事業としては横浜や東京の企業とも接点をつくっていきたいです。ただ、広げることだけが目的ではありません。まずは一つひとつの地域に根づかせ、長く続く形にすることが大切だと考えています。経営者としても、誰かのロールモデルを追うというより、自分が楽しいと思える生き方を形にしていきたいです。

(取材者:千葉のコメント)お話を伺い、龍崎様が取り組んでいるのは、単なる授業づくりではなく、「人が地域とつながり直すきっかけ」を育てる営みなのだと感じました!ご自身の喪失感を原点に、若者が家庭以外にも帰れる場所を持てる社会を目指している姿勢が印象的でした!地域、企業、学校をつなぎながら、一人ひとりの学びが新たな縁へと変わっていく。その実践には、これからの地域づくりの可能性を感じるインタビューのお時間でした!

企業名
株式会社テラコ
代表者
龍崎 明信
所在地
神奈川県横須賀市根岸町5-7-28ミライエ内
設立
2024年9月
事業内容
  • ・大学・高校向けのPBL
  • ・フィールドワーク
  • ・探究学習の設計・運営支援
  • ・地域を題材にした出張授業・ワークショップ「地域ソン」の企画・実施
  • ・教育現場と地域団体・企業をつなぐコーディネート業務
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