INTERVIEW

RICCA / 朝倉 みや子

内なる品格をブランドに映す

KEIEISYA PRIME

経歴

幼少期より老舗百貨店の外商サービスに触れ、礼節を重んじる祖母と裏千家茶道を嗜む母の影響で、おもてなしや立ち居振る舞いに関心を持つ。大学時代にはイギリス短期留学を経験し、ボランティア通訳として活動。卒業後はラグジュアリーブランドで5,000人以上の接客を担当し、その後、総合商社で10年以上秘書を務めたのち2018年に独立。現在はブランディングコンサルタントとして、企業や個人の魅力を引き出すブランド構築を手がけている。

Q

御社の事業内容を教えてください。

一言でいうとブランディングコンサルティングを提供しております。主な顧客層は企業様や個人事業主様です。これまではオンライン講座を通じたサービス提供が中心でしたが、今年からスポットのブランディングだけでなく長期的な顧問契約も開始し、オンラインだけでなく直接対面でのご支援も増えてきました。

私は特にスモールラグジュアリーにこだわっています。資本力以外で戦っていくためにはどのようなサービスが必要か、そして豊富な選択肢を持つ富裕層のお客様が、高い価格に納得して、それでもなお選ぶ理由となる価値は何かを、企業様や個人事業主様と共有し、共に作っていきたいと考えています。

そのために、私はこれまでの経験を活かし、顧客一人ひとりの事業が輝くためのブランド構築をサポートし、その価値を引き上げるお手伝いをしています。お客様に深く関わることで、より細やかに寄り添い、成果に結びつけることを大切にしています。

Q

独立をされたきっかけを教えてください。

きっかけは、これまでの職務経験を通して、自身の働き方を見直したいと感じたことです。最初の仕事では顧客と直接接する業務をしていましたが、やがて物流における企画や事業開発などの”川上”に携わりたいと思い転職しました。

秘書として働く中で、新規事業や投資の補助に関わる機会を経て、その分野に強い関心を持つようになりました。長女を出産に伴い育休を取り、自身の働き方やキャリアの目標について考える貴重な時間となり、この間に起業に関する勉強を始めました。
職場復帰後、会社の制度に守られながらも、育児と仕事の両立の難しさを痛感しましました。この経験が、自分が本当にやりたいことを追求したいという思いが強くなり、復帰後わずか数ヶ月で退職し、独立に踏み切る決断をしました。

Q

起業をするにあたって直面した壁や苦労はありますか?

起業当初は、独立によって自由な時間は得られたものの、何を事業の軸とするか明確な方向性を見いだせず、模索が続きました。

まずは得意分野を形にしようと動き出しましたが、コロナ禍の影響で思うように進まない日々が続きました。
しかし、社会全体でリモートワークや起業される女性が増えてきて、私のように子育てをしながら起業するという分野が評価され、起業コンサルの依頼が舞い込み始めました。

コンサルを引き受ける中で、起業していく上で大事なことは、自身の強みや他社との差別化を図る明確なブランドを構築することだと改めて思い、徐々に方向性が定まってきました。

今でも落ち込むことはありますが、「一度立ち止まり、自問自答をする機会が来た」と捉えるマインドセットを持つようになってから、物事を前向きに考えられるようになりました。

Q

運営していく中で、日々気をつけている事を教えてください。

お客様との信頼関係構築と円滑なコミュニケーションの取り方に気をつけています。メールの文章ひとつでも印象が変わるので、言葉遣いや一言添える内容に至るまで意識を集中させています。
現状、お客様と直接接するのは私ですが、デザイナーなどのスタッフにも、お客様とのコミュニケーションが円滑に回る方法を伝えています。

また、相手に合わせて接し方を柔軟に変えることも大切にしています。答えを求める方には明確に示し、自身で進めたい方には意見を尊重しながら伴走します。事業が”赤ちゃん”で、お客様が”母親”だとしたら私も一生に育てていくという感覚で臨んでいます。そのため成長や成果が見えると、とても嬉しいです。

マナーの本質は「相手に不快感を与えないこと」だと考えており、形式にとらわれず、TPOに合わせた対応を心がけています。こうした細かな配慮がお客様との信頼を生むと考えています。

企業名
RICCA
代表者
朝倉 みや子
所在地
東京都渋谷区恵比寿1丁目15番9号 日宝恵比寿ビル 403
設立
2015年10月
事業内容
  • ・経営コンサルティング
  • ・事業ブランディング、マーケティング
URL