保険と資産形成の両面から、その人にとって本当に必要な備えを前向きに整えられるよう、合理的な設計を大切にしています。将来のリスクは「理解できても実感しにくいもの」ですが、安心して選択できるように、確率や制度に基づいた明確な判断材料をお伝えすることを心がけています。年代や健康状態によるリスクを数字で整理し、社会保障の範囲を可視化したうえで、不足する部分だけを無理なく補える形に整えることで、長期的にも納得できる準備を叶えられます。

銀行で培った財務的視点と、生命保険領域で全国トップクラスの成果を生かし、“人生全体を見据えた設計”を提供できることが私の強みです。一人ひとりの価値観や未来への想いを大切にしながら、安心して歩んでいけるよう、長く寄り添えるパートナーでありたいと考えています。

保険業界で働く中で積み重なっていった小さな違和感を大切にしたいと思ったことがきっかけでした。新規契約が中心になりやすい仕組みでは、既契約のお客様に丁寧に寄り添う時間が十分に取れず、本当に届けたい価値を長く続けていくことが難しいと感じる場面がありました。

また、扱える商品が限られる環境では、合理的で無駄のない設計を追求するにもどうしても制約があるのです。さらに、人生を守る手段は保険だけではなく、転職や住まい、資産形成など幅広い選択肢を合わせて考える必要があると強く実感するようになりました。お客様の人生全体を安心して支えられる環境を自分の手で整えたいという思いが大きくなり、会社を立ち上げました。

お客様と担当者の双方にとって無理のない関係を築き、長く寄り添える体制づくりこそ、自分が目指したい姿です。

保険業界は売上が立つタイミングと実際に資金が着金するタイミングに大きなギャップが生まれやすく、黒字であっても資金繰りに負荷がかかりやすい特性があります。人件費や家賃は毎月発生する一方で、着金は2〜3ヶ月後になるので、蓄えていた資金もみるみる目減りしていきました。立ち上げ当初は収益と資金回収のタイムラグに悩まされ、不安の大きい時期が続きました。

本来であれば、みなし年払いを利用することで資金繰りは大きく改善できます。しかし新設法人には与信実績がなく、通常は一年ほど経過し信用が積み上がらなければ許可されません。それでも粘り強く交渉を続けたところ、「2ヶ月で360件の契約を獲得できれば認める」という極めて厳しい条件が提示されました。もうやるしかないと腹を決めて走り抜き、期日までにその数字を達成したことで、ようやく与信を得ることができました。

この2ヶ月間は厳しい時間でしたが、会社の土台をつくる大きな転機となり、経営の覚悟がより固まった経験でもあります。

将来のビジョンは、保険だけで完結しない「人生全体を支える仕組み」をつくることです。従来の保険営業は一生売り続ける構造になりやすく、届けられる価値にも限界があると感じています。だからこそ、継続的な収益基盤や複数の接点を持ちながら、転職や住まい、引っ越し、資産づくりなど、生活の変化に一貫して寄り添える体制を広げていきたいと考えています。

すでに不動産や人材支援といった親和性の高い領域へ展開し、働き方や収入の変化に合わせて住環境や将来設計までまとめて支援できる形を整えています。今後は資産管理や投資の助言ができる体制も強化し、お客様の選択肢をさらに増やしていきたいと思っています。
最終的には、お客様・担当者・会社の三者が同じ方向を向き、人生のコンシェルジュとして長く信頼される存在を目指しています。