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INTERVIEW

株式会社マウイ / 沓掛 祥和

投資型FC市場を切り拓く者

KEIEISYA PRIME

経歴

慶應義塾大学を卒業後、大手自動車メーカーに入社し、社会人野球で三冠王や侍JAPANの四番として活躍した人物である。引退後はベンチャー企業へ転身し、営業とマネジメントで年間MVPを獲得。その後、独立リーグ球団の経営に携わり、取締役兼打撃コーチとして組織運営を経験した。2024年に独立し、学習塾のフランチャイズ本部と複数の投資型フランチャイズを展開し、オーナー向けの限定コミュニティ「Maui Owners」を主宰し、多角的に事業を広げている人物である。

Q

御社の事業内容を教えてください。

学習塾のフランチャイズ本部と投資型フランチャイズのオーナー事業を軸に事業を展開しています。2024年にフランチャイズの営業支援を始める中で、経営者が事業運営に関わらず収益を得られる「投資型フランチャイズ」へのニーズを見出しました。そこで学習塾のFC本部を取得し、運営ノウハウを自社内で内製化。同年中に眉毛サロンやパーソナルジムなど3商材へと展開を広げ、現在ではオーナー数も50名を超えています。

私たちは、本部・代理店・オーナー支援を一気通貫で提供するモデルを構築し、自らも別業界でフランチャイジーとして投資しながら、本当に良いと思えるものだけを紹介しています。

2025年からは「中小企業オーナーのプライベートバンカー」として資産形成のサポートも行い、オーナー向けコミュニティの運営や資産管理会社づくりまで含めた支援を進めています。

Q

設立のきっかけを教えてください。

学生時代に同じ部活動で過ごした仲間と再びチームを組むことになったことです。私が大手自動車関連企業からベンチャーへ転職する際、当時保険会社に勤めていた今の役員を誘ったことが大きな転機でした。彼は家庭を持ち、子どもも生まれたばかりでしたが私の「このまま地方で子育てを続けるのか」という話が心に刺さり、一緒に上京して働くことになりました。

その後はベンチャー企業で経験を積みましたが、トップの退任を機に退職し、地方の野球球団を買収して約1年間運営しました。その後、大学時代の知人が経営する学習塾を手伝ったことをきっかけに、フランチャイズ本部としての展開が始まります。さらに「経営者が事業運営に関わらなくても収益を得られる投資型フランチャイズ」という新しい資産形成ニーズを見出し、別業界の店舗運営へと広げていきました。こうした経験の積み重ねが、現在の会社の礎となっています。

Q

投資型フランチャイズの魅力とはなんですか?

オーナーが事業運営に関わらなくても収益を得られる点にあります。営業・人材育成・運営はすべて本部が担うため事業投資に近いモデルであり、株式や不動産よりも高い利回りを狙えることが特徴です。一般的なフランチャイズと比べたときに、本部とオーナーの力関係が一方的になりにくい点に大きな価値を感じています。

営業利益からロイヤリティをいただく仕組みのため、本部側に本気で利益を出し続ける理由が生まれるからです。ターゲットは年商1〜20億規模の中小企業オーナーや、余剰資金で第二の収益源をつくりたい会社員の方などで、将来的な資産管理会社づくりにも直結します。

一方で、本部に依存するビジネスである以上、本部が倒産するリスクや、一定の運転資金が必要になるといったデメリットもあります。まだ認知度は高くない業界ですが、正しく本部を選べば、大きな可能性を秘めた領域だと感じています。

Q

現視点での目標や将来のビジョンを教えてください。

会社を、長期にわたって存続する存在へと育て、家業のように世代を超えて受け継がれる組織にしていきたいと考えています。短期的な売却や規模の拡大だけを追うのではなく、百年企業のように、時間をかけて価値を積み上げていく会社にしたいです。

社会人野球を辞めたとき、「自分が行きたいと思える会社がない」と感じた経験から、キャリアの途中で迷った人が「ここに来れば次に進める」と思える場所をつくりたいです。営業や店舗ビジネス、マーケティングなど、挑戦したい領域を選べるホールディングス型の組織にし、幅広いキャリアの受け皿を整えていきたいと考えています。

また、次世代のセーフティネットとなる会社を目指し、事業承継まで見据えた体制づくりも長期的な目標としています。関わる人が前向きに挑戦できる環境を整え、長く価値を生み続ける企業にしていきたいと考えています。

(取材者:西澤のコメント)ご自身もフランチャイジーとして本当に利益になったものだけを顧客に提供する経営者の味方だと感じました。また等身大で接してくださる方ですごく親近感が持てる方でした!

企業名
株式会社マウイ
代表者
沓掛 祥和
所在地
東京都新宿区東五軒町5-4-502
設立
2024年5月