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INTERVIEW

株式会社ジャムハウス / 小室 圭三

企業の潜在価値を掘り起こす

KEIEISYA PRIME

経歴

1966年東京都生まれ。高校時代から俳優やバンド活動を志し、飲食業で学費を捻出。店長から現場の観察・分析を学び、喫茶店の店舗コンサルや石油業界の売上改善に携わる。1995年にMacと出会いデザインへ転向し、30歳で専門校入学。作品の雑誌掲載を機にフリーランスとなり、1997年に個人事業主として制作を開始。2001年に株式会社ジャムハウス創業。2015年から企業価値発掘コンサルへ転換し、現在は代表取締役としてAI時代のValue-Up Designを展開。

Q

御社の事業内容について教えてください。

弊社では、企業価値発掘コンサルティングを軸に、現場に入りながら支援を行っています。従業員アンケートや個別・グループヒアリングを通じて、潜在的な価値を見つけ、時には新たな価値を生み出しながら整理します。価値は「個別化」の視点で人や組織の特性として形にし、売上向上、事業規模の拡大、業界内でのポジション転換、IPOを見据えた企業価値向上など、各分野ごとに必要な支援を行っています。

ホームページ制作やAI検索にも拾われる配信設計を行い、PRやSNSなどの情報発信も状況に応じて提案しています。ネガティブ情報も隠さず、上書きブランディングによって評価を高める取り組みに加え、採用改善に向けた求人設計、インナーブランディング、M&A後の統合支援も、課題に応じて対応可能です。さらに、営業日報のようなマーケティングカレンダーを用い、問い合わせ動線や顧客要望、検索キーワードを日記形式で蓄積し、次の打ち手へと活かしています。

Q

「マーケティングカレンダー」とは何でしょうか?

私たちが使用しているマーケティングカレンダーは、営業日報のように現場の事実を徹底的に蓄積する仕組みです。クライアント様から問い合わせがありましたら、受注が終わるまでの流れを日記形式で書き出し、展示会や打ち合わせで交わされた会話もすべて残しております。元々はホームページのSEOをやっていた時代に生まれたツールで、どのようなキーワードで見てきたのか、どのような悩みがあったのか、他社をどう感じたのかを可視化するためのものでした。

現場に落ちている事実の中にこそ「なぜ弊社が選ばれたのか」というヒントがあります。そのクライアント様の言葉や行動を積み重ねて記録することで潜在的価値が見え、事実をもとに次の打ち手を考えるからこそPDCAが回ると考えています。マーケティングカレンダーは、感覚ではなく現場を判断軸にするための重要な土台です。

Q

経営において大切にされていることを教えてください。

私が経営において大切にしているのは、人の変化や感情を決して軽く見ないことです。人は理屈だけでは動かず、環境や立場が変わると、不安や違和感を抱えてしまいます。そのため私は、良いところだけを見るのではなく、悪いところにもきちんと目を向け、その両方を理解した上で「どうすれば無理なく続けられるか」を考えるようにしています。

特に組織づくりやM&Aのような大きな変化の場面では、どちらか一方の価値観を押し付けるのではなく、双方の良い点を整理し、時間をかけてすり合わせていくことが欠かせません。結果だけを急ぐのではなく、その過程で人が何を感じ、どう納得するかを大切にする。情を持って向き合い、約束したことを実行し続けることで、人が辞めない、長く続く組織をつくることを常に意識して経営しています。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

私の現時点での目標は、上書きブランディングや企業価値発掘という考え方を、単なる施策やコンサルティング手法として終わらせず、企業経営の中に当たり前の文化として根付かせていくことです。企業には必ず良いところがありますが、それを見つけて終わりでは意味がなく、ネガティブな情報や課題にも向き合いながら、どう上書きして価値に変えていくかがこれから重要になると考えています。

特にM&Aの現場では、人の不安や価値観のズレが原因で離職が起きやすいため、良い点と悪い点をあらかじめ理解し、丁寧にマッチングさせることで、人が辞めない会社を増やしたいです。そのためにも、人と情を大切にし、人と人をつなぎながら、企業も人も長く続く流れを作り、日本の中小企業が正当に評価され続ける環境を広げていくことが、私の将来のビジョンです。

(取材者:山田のコメント)小室さんは終始エネルギッシュで、企業の将来をどう切り拓くかを熱量高く語ってくださいました。価値は現場に落ちているという言葉通り、従業員や顧客の声を丁寧に拾い上げ、個別化して伝える発想が具体的で、AIなど最新情報にも常にアンテナを張り、試して動き続ける精力的な姿勢が強く印象に残り、こちらも背筋が伸びました。

企業名
株式会社ジャムハウス
代表者
小室 圭三
所在地
東京都目黒区下目黒1-1-14 コノトラビル7F
設立
2001年8月
事業内容
  • ・企業価値発掘コンサルティングサービス
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