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INTERVIEW

株式会社夢掴 / 澤田 達也

夢を掴むきっかけを創り続ける

KEIEISYA PRIME

経歴

大学2年生の頃、ラーメン店の開業を志し屋号「夢掴(むつか)」を着想。雇われ店長や家電配達・設置など現場職を経て、補助金業務に関与。2024年10月に落語家月亭柳正と出会い、考え方に感銘を受ける。同年12月に師匠である月亭方正、月亭八方の親子会で落語自体にも感銘を受け、月亭柳正と組み、2025年1月より大阪を拠点に落語イベントを毎月主催。信用力向上の助言を受け、2025年4月に株式会社夢掴を設立、IT導入補助金コンサルとイベント事業で人の夢を掴む場づくりを掲げ活動中。

Q

御社の事業内容を教えてください。

私の事業は大きく二つで、IT導入補助金の申請コンサルとイベント業をやっています。

IT補助金の申請コンサルでは、企業様の事業内容や内情、決算書などを拝見しながら、事業のサポートをしています。コンサルを行う中で得た知識や体験を僕を頼ってくれる方々に伝えて、支援の幅を広げていきたいと考えています。

イベント業は、落語家・月亭方正さんのお弟子さんである月亭柳正くんと組み、落語会の企画・運営を行っています。柳正くんとは飲み屋で偶然出会い、その人柄に惚れました。落語へのビジョンを聞くうちに、こちらがワクワクさせられたんです。のちに、師匠の月亭方正さんと、その師匠の月亭八方さんによる「親子会」に柳正くんが前座で出演しており、実際に観に行ったところ、「落語ってこんなに面白いのか」とその凄さを実感しました。そこで柳正くんに一緒にイベントをやりたいと頼み込み、現在は毎月、落語会を開催しています。

Q

御社設立のきっかけを教えてください。

19歳の時、ラーメン屋さんが大好きで「自分もやりたい」と本気で思っていました。その時に屋号として「夢掴(むつか)」という名前を考えたんです。この名前には、私自身がラーメン屋に行った時に夢を掴んだこと、私と関わった人にも夢を掴んでほしいこと、夢を掴んだことを話しに来てほしい、という三つの思いを込めています。ところがラーメン屋を経営した当時は雇われ店長という立場で、その屋号は使えませんでした。

その後、会社員として働きながら補助金コンサルティングに並行して携わり、関わる方々にしっかり貢献できる良い仕事だと実感しました。そこでこの領域で価値を出していくと決め、成果に見合わない報酬への違和感もあり、個人事業主として働けないか社長に相談しました。すると「個人より信用力のある法人にした方が良い」とアドバイスを受け、温めていた屋号「夢掴」を社名にして、株式会社夢掴を設立しました。

Q

苦労されたエピソードや印象に残っていることはありますか?

私が起業してまず直面したのは、資金面と体制面の課題でした。潤沢な資金がある状態での設立ではなかったため、県外への出張や他の経営者との協力の場面では、資金不足が原因で苦労することが多かったのです。もちろん、先行投資をして成長していく必要があると感じていたので、旅費を抑えるために漫画喫茶に宿泊したこともありました。

体制面では、イベント運営を基本的に私一人で回しているため、集客が一番しんどかったです。以前も私主催のイベントで、会場からは「最低でも25人」という条件だったのですが、19人の集客にとどまり赤字になってしまいました。こうした場面で自分の未熟さを痛感し、資金や集客、体制、日々のオペレーションと、自分自身の弱さに同時に向き合いながら、一歩ずつ前に進むことにしました。

Q

将来的なビジョンや現時点での目標を教えてください。

誰かの夢を叶えるきっかけをつくり続けることです。

そのためにはまず自分自身が夢を掴む必要があると思っています。私は「法人を立ち上げたい」という夢を実現しました。
これからは、繋がったご縁や立ち上げた自分の会社を、自分の努力でしっかり形にしていくと決めています。かつてポンコツだった自分を自覚しているからこそ、今こうなれた経緯や学びを伝え、仕事が楽しいという思いを広げて、関わった人たちに夢を掴んでもらいたいです。

最終的には、自分の葬式で1000人以上の人に囲まれて、みんなが「私のおかげで〜」と言いながら、笑いながら酒を飲んでいるような人生にしたいと考えています。そのためにも、まず自分が夢を掴み、学びを伝え、コンサルでもイベントでも人の役に立ち、関わった人の夢を掴むきっかけをつくり続ける。それが現時点の目標であり、将来のビジョンです。

企業名
株式会社夢掴
代表者
澤田 達也
所在地
大阪府大阪市北区紅梅町1-7 久幸ビル2階
設立
2025年4月
事業内容
  • ・イベント企画・運営
  • ・補助金コンサルティング