経歴
島根県出身。電機メーカーでエンジニアとして勤務し、長時間の開発現場で技術と上流設計の両面を磨く。その後、帰郷を機に起業を決意し、東京と島根の二拠点で株式会社イーグリッドを創業。地域ポータルサイト運営やデジタルマーケティング事業を経て、ソフトウェア開発を主軸に事業を拡大。現在は「IT×Xでよりよい社会を創る」というビジョンを掲げ、行政・大学とも連携しながら防災・医療・交通分野の研究開発とAI活用を推進する経営者である。
Q
事業内容を教えてください。
大きく分けてソフトウェア開発、デジタルマーケティング、BPO、自社サービスの4つがあります。社内で一番シェアが大きいのはソフトウェア開発で、125人のうち約90人が携わっています。デジタルマーケティングは10人弱の体制で展開し、BPOメンバーは、AIエージェント投入というミッションを背負っており、顧客の業務プロセスを把握し現場のペインを解消する役割を担っています。
自社サービスは全国に提供しており、インドネシアやタイの顧客にも利用いただいています。売上の中心はラボ型の開発で、大手企業が展開するSaaSやプロダクトの継続的なアップデートを支える体制を構築しています。テクノロジーは手段と捉え、課題駆動で取り組む点を大切にしています。研究開発にも継続的に取り組んでいます。
Q
AI時代の中で必要な力は何だと考えますか?
AI駆動開発が進み、コーディングだけを担う人材はその役目を終えることとなります。これから求められる人材は、顧客KPIを理解し、意思決定ができ、ビジネスドメインを理解したうえで設計や構造を創れる人です。技術駆動で進めるのではなく、課題駆動で考え、人を動かし、必要であれば政治力も含めて突破できる力が重要になります。
エンジニア同士だけで閉じるのではなく、お客様と対話し、分かる言葉で説明し、成果に責任を持つ姿勢が不可欠です。システムは導入して終わりではなく、改善を繰り返し、成果で喜べる視点が求められます。さらにインフラなど他レイヤーも理解し、AIツールを使いこなし、ビジネスアーキテクトやデータ分析など複数のスキルを掛け合わせ、日々挑戦し続ける人材こそが、AI時代に価値を発揮し続けると考えています。
Q
御社の強みを教えてください。

テクノロジーを目的ではなく手段として捉え、課題駆動で物事を捉えている点が他社との違いです。普通の開発会社のように技術ベースで進めるのではなく、お客さんのビジョンやKPIを踏まえて上流から設計します。ソフトウェア開発だけでなく、マーケティングやBPO、データ分析まで一気通貫で対応できる体制も特徴です。
さらに、自ら問いを立てて研究開発を行い、防災や医療など社会課題に対しても大学や行政と連携しながら実装まで進めています。経営層とは事業全体を見据えて議論し、現場とは個別最適で課題を解消しています。思いやりのあるメンバーが多く、穏やかな空気感の中で、ビジョン実現に向けて伴走できる姿勢が弊社ならではの価値です。加えて、業界や地域を問わず柔軟に対応できる点も強みです。
Q
将来的なビジョンを教えてください。
会社も個人も成長し続けることを前提に、中期計画を策定し、5年後の売上目標を明確に掲げています。これまで毎年120~130%成長を継続してきており、それを止めない覚悟で経営しています。今後は挑戦者を育てる組織へ進化させるため、ビジョンとバリューも刷新しました。挑戦しない状態を良しとせず、一人一人が日々突破し続ける文化をつくります。
BPOで採用したバックオフィス人材も、AIツールを使いこなし、ビジネスアーキテクトやデータアナリストへと成長させ、複数スキルを持つ人材へ引き上げます。社会が変化しても市場価値を高め続けられる人材を増やし、最終的には私がいなくても持続的に成長できる仕組みと型を確立します。その結果、日本全体の底上げに貢献できる企業へ進化させ、次世代に価値を残していきます。
(取材者:西澤のコメント)長年IT業界を歩んできたからこその視座で、技術とどう向き合うべきかを語られる姿がとても印象的でした。AI時代のエンジニア像についての言葉には熱さがありながら、語り口は終始穏やか。そのギャップが魅力的でした。時折交えるユーモアからはお茶目なお人柄も垣間見え、知性と柔らかさを併せ持つ経営者だと感じました。

- 企業名
- 株式会社イーグリッド
- 代表者
- 小村 淳浩
- 所在地
- 島根県出雲市常松町526
- 設立
- 2010年11月
- 事業内容
-
- ・ソフトウェア開発事業
- ・ITコンサルティング事業
- ・Web制作・デジタルマーケティング事業
- ・自社プロダクト提供事業
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