経歴
2011年6月、東京都江東区新砂にて倉庫業の営業を開始。前職で梱包発送業に従事し、宅配便会社や資材会社とのネットワークを築いた後に独立。創業当初は物流コスト削減を軸に事業を展開。その後、新規顧客獲得のため異業種交流会へ積極的に参加し、業界を越えた縁を広げる。事業領域を拡張しながら現在15期目を迎える物流事業経営者である。
Q
御社の事業内容を教えてください。
弊社は倉庫業を営んでおり、お客様の商品をお預かりし、保管から発送まで一貫して対応しています。商品が売れた際や必要なタイミングに応じて倉庫から取り出し、段ボールへ梱包し宅配便で発送いたします。お取引の約9割は法人のお客様で、会社案内やパンフレット、学校案内、カレンダーなどの紙媒体の印刷物が中心です。なかでも印刷会社様が売上の約6割を占めています。
倉庫へ入庫した印刷物は枚数ごとに仕分けし、指定先へ発送します。全国発送前の商品を一括でお預かりし、当社倉庫から一斉に出荷するケースも多く、備品や物置保管品、清掃用の液体洗剤などの商材にも対応しています。スポット利用から継続的な保管・発送まで柔軟に対応しており、一坪からの保管、1箱単位の発送、単品梱包依頼にもお応えしています。
Q
長く生き残る会社として大切なことは何だと考えますか。
私が大切にしているのは、自社の専門性を明確に言語化し、正直に伝えることです。「何でもできます」と掲げてしまうと、かえって何を依頼できる会社なのか分かりづらくなります。だからこそ、印刷物や紙媒体の保管・発送に強みがあることをはっきり示し、自社で対応できない業務は無理に受けません。できない仕事を抱えて後から混乱するよりも、できることを明確にするほうが信頼につながると考えています。外から見て「何に特化した倉庫なのか」が一目で分かる状態を意識しています。
また、環境の変化に合わせて自らも変わり続ける姿勢も重視しています。コロナ禍のような予測困難な事態でも従来のやり方に固執せず、顧客層の見直しや作業工程の改善など、実際に行動を変えてきました。経営者自身が動き続け、変化を恐れず挑戦することが、会社を長く存続させる原動力になると考えています。
Q
御社の差別化ポイントを教えてください。

弊社の差別化ポイントは、「一坪から保管」「1個から発送」に対応している点です。交流会などで多くの経営者とお話しする中で、大量の商品を預けたい企業ばかりではなく、「少しだけ保管したい」「必要な分だけ発送したい」というニーズの方がむしろ多いと感じました。そこで、小口対応を前面に打ち出しています。一般的な倉庫では一定のロットがなければ預かってもらえないケースもありますが、弊社は少量でも柔軟に対応します。ボリュームディスカウントの強みを活かしながら、小口にも応じられる点が他社との違いです。
実際にご利用いただいたお客様からは、「小回りが利く」「対応が早い」「慣れると非常に使いやすい」といった評価をいただいています。その結果、継続利用につながり、一度ご契約いただいたお客様が長く定着してくださる体制が築けています。
Q
将来のビジョンを教えてください。
これまで約15年にわたり、宅配物流費をできるだけ抑えて提供できる仕組みづくりに取り組み、一定の基盤を整えてきました。今後はその土台を活かし、柔軟性と持続可能性を重視したサービスへ進化させたいと考えています。ただ安いだけではなく、その価格が長く維持できる仕組みを構築することが重要です。社会環境の変化や物流業界の2024年問題にも対応し、スタッフやお客様の理解を得ながら、会社が長く存続できる体制を整えていきます。
また、価格やサービス内容についても、何ができて、いくらでできるのかを分かりやすく伝え続けていきます。さらに、印刷物中心の取扱いから他業種へ分散し、清掃用具など宅配便利用の多い商材も伸ばしていきます。EC向けシステムの導入により自動連携を進め、BtoBを軸に必要に応じてBtoCにも対応できる体制を整え、将来的には営業人材を育成し、10名規模の営業体制の構築を目指しています。
(取材者:山田のコメント)コロナ禍という先の見えない状況の中でも立ち止まらず、お客様のために何ができるのか、どのようにすれば喜んでいただけるのかを模索しながら挑戦を続けてこられた姿勢がとても印象的でした。特に、物流という社会を支えるライフラインに向き合いながら、どうすれば費用を抑えつつ価値を提供できるかを長年考え続けている点には強い責任感を感じます。変化の時代にあっても、現場で考え行動し続ける茂木さんの覚悟が伝わるインタビューでした。

- 企業名
- 株式会社アソートロジテム
- 代表者
- 茂木 廉之介
- 所在地
- 東京都江東区新砂3-10-8 2階
- 設立
- 2011年6月
- 事業内容
-
- ・倉庫業・発送代行業
-
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