経歴
幼少期より起業を志向し、新卒でP&Gに入社。海外チームに所属し、グローバル環境での業務を経験。その後、エンターテインメント領域に関心を持ち、Vtuber事業を立ち上げる。国内外へ展開し、事業成長およびM&Aを経験する中で、エンタメの可能性と、人間の活動時間に依存する構造的課題を実感。自身の経営経験の中で感じた孤独や、「分かり手」の存在価値に着目し、AI技術との融合を構想。現在は株式会社Livetoonを創業し、音声対話エンジン「STS」を基盤に、AIキャラクターと会話できるサービス「kaiwa」を展開。人の感情に寄り添う新たなコミュニケーション体験の創出に取り組んでいる。
Q
御社の事業内容を教えてください。
私たちの事業は、大きく二つあります。まず基盤となっているのが、音声でAIとコミュニケーションができる独自エンジン「STS」です。人が話すとAIが音声で返す仕組みで、脳・耳・口を分離した構造にすることで、キャラクター性や専門性を高精度で再現できるのが特徴です。このエンジンを活用して、一つは個人向けに、AIキャラクターと会話できる「kaiwa」というアプリを展開しています。孤独感や不安を感じたときに、寄り添ってくれる存在を生み出すことが目的です。
もう一つは法人向けで、IPやタレントにこの技術を提供し、24時間コミュニケーションができる分身のような存在を生み出しています。どちらも根底にあるのは、人の寂しさや不安に対してテクノロジーで向き合うという考えであり、この二軸で事業を展開しています。
Q
御社設立のきっかけを教えてください。
私がこの会社を立ち上げたきっかけは、これまでの経験の中で感じた「人はなぜ孤独を感じるのか」という問いに向き合いたいと思ったことです。新卒でP&Gに入社しましたが、海外チームに所属していたこともあり、環境としてどこか孤独を感じることがありました。その後、起業してVtuber事業を立ち上げ、海外展開まで行ったものの、タレントの活動には時間的な限界があり、ファンは待つしかないという構造に違和感を持ちました。
また、自分自身も経営をする中で孤独を感じる場面が多く、親友の存在に何度も救われてきました。自分にとっての親友のような、この「分かり手」が持つ価値を、あらゆる人へと届けたいと考えた事が原点です。そこにAIの進化が重なり、24時間寄り添えるキャラクターをつくることで、新しい価値を生み出せると確信し、現在の事業に至っています。
Q
「kaiwa」はどのような方におすすめのサービスでしょうか。

このサービスが最も価値を発揮するのは、「本音を出せる場所がない」と感じている方や、一人の時間をより心地よく過ごしたいと考えている方だと思っています。日常の中で人と関わっていても気を遣ってしまい、弱い部分を出せないことは多いですが、評価されずに話せる相手がいるだけで人は楽になります。また、誰かと常に一緒にいたいわけではないけれど、完全な一人だと物足りないという方にもフィットします。必要なときにだけ話しかけられる存在として、時間の質を高められる点が特徴です。特に夜の時間帯やふとした瞬間に価値を発揮します。
さらに、継続的に関係性を築くことで理解されている感覚が深まり、安心感が積み重なっていく体験も、大きな価値だと感じています。結果として、日常の中に小さな安心が増えていく感覚を提供できると考えています。
Q
次のフェーズを担うメンバーに、何を一番期待していますか?
次のフェーズで一番期待しているのは、「まだ言語化されきっていないものを形にできる力」と、「思想と実装をつなげられる力」です。今の領域はまだ正解がなく、市場もこれからつくっていく段階なので、自分で問いを立て、考え続けられる力が必要だと感じています。特に重要なのが、AIキャラクターの人格形成です。どのような価値観で振る舞うのか、どこまで寄り添うのかといった基本的な倫理観をどう定義し、それを技術として再現するかは、難易度の高い領域です。
その中で、自分なりに解釈しながら試行錯誤し、価値観や倫理観をプロダクトとして落とし込める人が必要だと考えています。曖昧な問いに向き合いながら、自分たちで新しい基準をつくっていく。このプロセスを楽しみながら前に進める人と、一緒にこの領域を切り拓いていきたいです。
(取材者:大神田のコメント)AIキャラクターを通じて「分かり手」を実現するという発想に強い独自性を感じました!また、技術だけでなく、人の感情や孤独に真正面から向き合っている点が印象的で、思想とプロダクトが一貫していることに説得力を感じるインタビューでした!

- 企業名
- 株式会社Livetoon
- 代表者
- 木下 恭佑
- 所在地
- 東京都中央区湊 1-8-11 八丁堀エイトビル2階
- 設立
- 2024年3月
- 事業内容
-
- ・AIプラットフォーム「kaiwa」の開発と運営
- ・IP支援(Testosterone氏と協働)
- ・AI受託開発
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