経歴
2017年、株式会社DEALSQUARE設立。同年、通信インフラ調査業務とキャリアコンサルタント業務を開始。2019年、熊本県専門家派遣の認定専門家となり、厚労省就職ガイダンス事業の派遣講師を務める。2025年、内閣府個人情報保護委員会認定の第三者認証審査員と協業。調査と人材支援の両輪で実務経験を重ね、現在は第三者認証の取得支援と従事者教育に注力している。
Q
御社の事業内容について教えてください。
現在は、キャリアコンサルタントと内閣府個人情報保護委員会の第三者認証コンサルタントという二本柱で活動しています。私はキャリアコンサルタントの資格を生かしながら、内閣府に設置されている個人情報保護委員会が認定するJAPHIC(ジャフィック)マークの審査員資格を持つパートナー2名とともに、3名体制で業務を行っています。
この認証を取得するために「何を整えるべきか」「どのような体制・運用にすべきか」といったコンサルティングを一貫してご支援しています。また、厚労省の助成金を活用した従事者教育として、個人情報の扱い方や情報漏洩リスクを伝える研修も実施。さらに、中小企業の皆さまに第三者認証の仕組みを知っていただくため、月2回の無料オンライン第三者認証勉強会も開催しています。
Q
JAPHIC(ジャフィック)マークとはなんでしょうか?

内閣府の個人情報保護委員会が認定する第三者認証がJAPHIC(ジャフィック)マークです。利害関係のない第三者が認証する仕組みなので、行政機関や市町村で個人情報を扱う業務の入札を行う際に必要とされる認証になります。
私がいる熊本県でも、入札に関する検討事項として、P(プライバシー)マークの取得とJAPHICマークの取得を並列に挙げていただきました。Pマークが約80項目・書類200〜300ページ・取得まで約1年・費用200万〜500万円程度かかるのに対し、JAPHICマークは約30項目・書類80〜100ページ・費用も4分の1から半分程度と、中小企業にとっては取得しやすい認証です。まだ取得企業は約400社と少なく、ほとんど知られていないのが現状なので、これを広めていきたいと考えています。
Q
JAPHIC(ジャフィック)マークの現状について教えてください。
JAPHICマークを知ったのは一年半ほど前です。JAPHICマーク自体は2013年に始まり、2021年に内閣府個人情報保護委員会の認定を受けた第三者認証ですが、宣伝広告にほとんどコストをかけていないため、CMや広告物もなく、多くの方が全く知らないのが現状です。
2024年10月に熊本県へ問い合わせた際も、行政の担当者様も知らない状況で説明の時間をいただきPマークと並列に検討事項として記載されました。審査基準が個人情報保護法と番号法のガイドラインに準じたコンパクトな設計になっており、中小企業や個人事業者でも取得しやすい認証です。
だからこそ、広げていける確信があり、現状は非常に大きな伸びしろを感じています。
Q
現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。
現在取り組んでいるのは、内閣府個人情報保護委員会認定の第三者認証JAPHIC(ジャフィック)マークを広めていくことです。昨今のサイバー攻撃に対するセキュリティ対策は企業にとって必要なコストですが、認証取得と従事者教育はコストと考えるのではなく企業の信用信頼を維持し、価値を高める最良のツールです。個人情報保護は中小企業や個人事業者にとって真っ先に取り組まなければならない課題です。現場で本当に役立つ形で普及させたいと思っています。
そのために、月2回の無料オンライン第三者認証勉強会を続けながら、審査員やコンサルとして関わってくださる方、一緒に普及に携わってくださる方も募っています。地道に着実に正しい情報を伝えていきたいため、慎重に進めつつも認知度を高め、日本全体での参加企業を増やしていきたいというのが今の私の夢です。
(取材者:山田のコメント)今回のインタビューで、JAPHICマークという存在を初めて知り、その重要性と可能性の大きさに驚かされました。まだほとんど知られていないからこそ、この対話を通じて少しでも認知拡大に繋がれば嬉しいですし、中小企業を守る新しい選択肢として広がってほしいと感じました。
- 企業名
- 株式会社DEALSQUARE
- 代表者
- 髙木 靖治
- 所在地
- 熊本県熊本市西区二本木2丁目7-30-1305
- 設立
- 2017年4月
- 事業内容
-
- ・キャリアコンサルタント
- ・個人情報保護委員会認定第三者認証審査員
- ・JAPHICマークコンサルタント
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