経歴
私立専門学校にてバイオ系実験技術を学び、卒業後は微細藻類の研究開発企業へ入社。研究管理を中心にマネジメントと経営実務に携わり、研究開発部長、事務局参事を歴任する。約11年間の在籍を経て独立し、株式会社ゆばを設立。ゆばの老舗である有限会社はまの哉様と独占販売契約を結び、製造と販売を分業化。明治記念館やホテルニューオオタニへの納入実績を持つゆばの販路拡大に取り組む経営者である。
Q
御社の事業内容について教えてください。
弊社は老舗ゆば製造元と連携し、ゆばの卸売および小売販売を行っています。製造は長年ゆば作りに携わってきた製造元が担い、弊社は卸して販売する形で事業を展開しています。主な取引先はホテルや結婚式場などの法人で、これまで安定した実績を築いてきました。現在は一般のお客様向けにも販路を広げ、EC販売を強化しています。
国産大豆を100%使用し、無添加で仕上げた生ゆばを高級ゆばとして提供し、品質と味を何よりも大切にしています。これまで培ってきた信頼と実績を土台に、販路の拡大と認知向上に取り組み、法人向け取引と一般向け販売の両立を図っています。安定した供給体制を維持しながら、伝統的な製法と確かな技術を活かし、ゆば本来の価値を現代の市場に合わせて届けることで、持続的な事業成長を目指しています。
Q
今の時代に、ゆばが必要だと感じる理由は何ですか?

暮らしや価値観が大きく変化する今、改めてゆばの存在意義が高まっていると感じています。ゆばは、大豆と水だけで作られる無添加食品で、たんぱく質が豊富というシンプルさが特長です。健康や美容への関心が高まる中、余計なものを加えず、素材そのものの味を楽しめる食品への需要は、今後さらに高まっていくと考えています。また、ゆばは食卓をゆっくりと囲む文化と結びつき、人と人が自然に向き合い、語り合う時間を生み出す存在でもあります。
デジタル化が進み、効率やスピードが重視される時代だからこそ、手間や温度、時間を大切にして作られるゆばが、心を整え、人とのつながりを思い出すきっかけになります。事業を通じて、こうした価値を次の世代へつなぎ、伝統と現代の暮らしを結び、日常の中で感じられる食の豊かさとして届け続けます。
Q
御社ならではの差別化ポイントや他社にはない強みはなんですか?
当社ならではの強みは、格式ある現場で認められてきた実績と、一級品を安定して届けてきた製造技術にあります。明治記念館やホテル御三家へ納入してきた履歴が信頼を裏付け、プロが評価した味と品質が基盤です。原料は全国から厳選した国産大豆のみを使用し、無添加で仕上げています。大豆と水というシンプルな材料だからこそ、温度管理や加熱時間に徹底してこだわり、工程を磨き続けています。
私自身、ゆばアレルギーでありながらも、毎日の試食を重ね、香りや濃厚さを体感して売り込める確信を得ました。さらに老舗の技と当社の販路拡大力を掛け合わせ、BtoBの実績を軸に新規顧客へ広げられる点も差別化です。今後も品質を守りながら生ゆばの価値を正しく伝え、価格以上の体験を届け続けます。信頼を積み重ね、長期で選ばれる存在を目指します。
Q
経営において大切にされていることを教えてください。

経営において大切にしている点は、人と人とのつながりです。相手を尊重し、信頼関係を丁寧に積み重ねる姿勢を常に意識しています。事業を進める中で、販路拡大や売上づくり、意思決定の結果はすべて私自身に返ってきます。そのため、判断から逃げず、覚悟を持って責任を引き受ける姿勢を重視しています。
前職時代、厳しく指導を受けながらも上司や周囲に支えられ、成長の機会を多く得てきました。その経験が、人を大切にする経営姿勢の土台になっています。一方で、相手を思いやるだけでなく、事業として進む方向性や判断基準を明確に持ち、自分の軸を保つことも欠かせません。状況に応じて判断を変える場面があっても、根底にある価値観は変えず、誠実に向き合う経営を続けていきます。
(取材者:大神田のコメント)感情や理想論に流されることなく、目的と手段を冷静に切り分けて語られる方でした。言葉選びは穏やかでありながら、一つひとつの発言に明確な軸と覚悟があり、長期視点で事業を捉えている姿勢が強く印象に残りました。伝統や人とのつながりを大切にしつつも、現実的に勝ち筋を描く経営観は、多くの読者に新しい気づきを与えるインタビューだったと感じています。

- 企業名
- 株式会社ゆば
- 代表者
- 青木 慎一
- 所在地
- 千葉県浦安市北栄3丁目3-14
- 設立
- 2025年11月
- 事業内容
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- ・ゆばの直販(EC)+料亭/ホテル/飲食店への卸販売
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