ホームインタビュー記事一覧中部カーサービス株式会社 本多 秀明

INTERVIEW

中部カーサービス株式会社 / 本多 秀明

一台一台に魂を込めお客様に届ける

KEIEISYA PRIME

経歴

1968年、愛知県にて自動車輸送事業として創業。モータリゼーションの進展を背景に、輸送事業、美装事業、納整事業へと領域を拡大し、自動車業界に特化した体制を構築。全国各地の自動車メーカーや販売店から信頼を獲得し、事業基盤を強化してきた。三代目として経営を承継後は、既存事業の深化に加え、効率的かつ効果的なソリューションを提供するトータルサービス業への進化を掲げ、モビリティー社会に不可欠な企業を目指している。

Q

御社の事業内容について教えてください。

主に行っている事業は自動車の納車整備です。メーカーの工場で完成した車両は、個人仕様ではなくオプション品も付いていない状態で港などに届きます。その車両に対し、販売会社からのオーダーに沿って、基本的に1人でドラレコやバックカメラ、ナビ、ETC、バイザー、フロアマットなどを取り付け、必要に応じて部品の脱着や配線、結線作業まで一貫して行います。さらにワイパーや室内外の状態確認、細かな傷や不具合がないかの最終チェックを実施し、お客様にお渡しする前の最終仕上げを担っています。

メーカーと販売会社の間に立ち、各エリアのセンター業務を担当し、愛知を中心に北海道や中部など複数拠点で展開しています。グループ内にはレンタカーのバックヤード事業や整備、板金修理などを行う事業もあり、現在は約180名の体制で納車整備を軸に安定した品質を提供しています。

Q

一台を一人で担当する理由は何ですか?

複数名で分担すると、どちらがどこを触ったか分からなくなり、思い込みや確認漏れが発生する可能性があります。相手が締めたと思い込み、自分が確認しなかった結果、タイヤが十分に締まっていないといった事態も起こり得ます。それでは安全性を損なう恐れがあります。納車前の最終工程を担う立場として、わずかなミスも許されません。毎日何百台と扱う業務であっても、お客様にとっては一台が1/1の大切な存在です。一台だけの問題という考えは通用しません。

だからこそ責任を明確にし、担当者が最初から最後まで一貫して作業を行う体制を取っています。自分が触った車は自分が最後まで見るという意識が品質を高めます。最終検査も実施していますが、その前段階で完成度を高め、完璧と思っていただける状態で送り出すことを徹底しています。

Q

現在どのような人材を求めていますか?

チャレンジ精神を持っていることが大前提です。やってやろうという気持ちがなければ、この仕事は続きません。業務は一人で黙々と取り組む場面が多く、あまり人とコミュニケーションを取らずにコツコツ作業できる方に向いています。実際におとなしいタイプの社員も多く、女性でも手先の器用さを生かして活躍しています。

基本的に車が好きな方が多く、店頭に並ぶ前の車に誰よりも早く触れられる環境を楽しめることも大切です。また、どんな相手に対してもきちんと挨拶や対応ができるなど、日々の振る舞いを大事にできる人であってほしいと思っています。仲間として一緒にやっていけるかどうかを重視し、周囲と協力しながら責任を持って仕事に向き合える姿勢も求めています。将来を見据えて自ら考え、会社の未来を担っていこうとする姿勢を期待しています。

Q

御社で働くと、どのような成長を実感できますか?

一台の車を一人で任される環境の中で、オプション品の取り付けや配線、分解から復元、最終確認までを自分で完結させる力が身につきます。思い込みや確認不足があれば安全性を損なう可能性があるため、常に緊張感を持って作業に向き合い、責任感と正確さ、集中力が鍛えられていきます。毎日同じ車種を扱い続けることで作業の精度とスピードは高まり、限られた時間の中でも品質を保てるようになります。メーカーごとに異なる仕様や基準に対応しながら仕上げる経験は応用力を育て、自分の判断で動ける力につながります。

店頭に並ぶ前の車に誰よりも早く触れられることで、自動車への理解が深まり、自分の仕事が販売につながっているという誇りも実感できます。見えないお客様に対しても完璧を目指す姿勢を積み重ねることで、期待値を超える仕事を考え実行できる人材へと成長していきます。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

当社はこれまで、特定のメーカーや一つのエリアに依存せず、拠点やお客様を増やすことで成長してきました。しかしながら、自動車が減っていく近年、今後は移動に関わる新しいサービスへ広げていく必要があると考えています。その一環として、ドローンなど新しい分野にも実際に挑戦してきましたが、必要なニーズがなければ事業は成り立ちません。モビリティという分野で自動車という枠にとらわれず、何ができるかを真剣に考えていかなければならないと感じています。

今後は整備や輸送、樹木葬、ゴルフ事業など子会社も含めた多角化をさらに進め、異業種にも挑戦していきます。そして私が抜けても成長し続けられる組織をつくり、家族経営ではなく、優秀な人材が経営を担い、未来を切り拓いていける企業へ発展させることが現時点での目標です。

(取材者:山田のコメント)お話は苦手と仰っていましたが、実際は要点が整理されていてとても分かりやすい語り口でした。現場の裏側や判断の軸も具体的で、ところどころにジョークも挟んでくださり、終始楽しくインタビューさせていただきました。言葉の端々から責任感と次世代へ託す覚悟が伝わり、貴重なお時間に感謝しています。

企業名
中部カーサービス株式会社
代表者
本多 秀明
所在地
愛知県大府市共栄町3-6-1
設立
1968年5月
事業内容
  • ・納車整備事業
  • ・カーディテイリング事業
  • ・レンタカーバックヤード事業
  • ・中古車オークション関連事業
  • ・派遣事業
URL