ホームインタビュー記事一覧一般社団法人十勝プラス 及川 雅敦

INTERVIEW

一般社団法人十勝プラス / 及川 雅敦

十勝から広がる新しい価値

KEIEISYA PRIME

経歴

埼玉県出身。転勤の多い家庭で育ち、東京・千葉・仙台など各地で生活。社会人として自動車メーカーに勤務した後、価値観の変化を機に北海道へ移住。2018年、十勝・芽室町で地域おこし協力隊として観光分野に従事し、サイクルツーリズムの推進に携わる。その後、地域資源を活かした観光事業を本格化させ、一般社団法人十勝プラスを設立。現在は、サイクリングツアーを軸に観光事業を展開しつつ、自治体と連携した観光企画や人材育成にも取り組んでいる。

Q

御社の事業内容を教えてください。

弊社の事業の軸は、十勝エリアにおける観光事業です。中でも中心となっているのが、ガイド付きのサイクリングツアーです。電動自転車を活用しながら地域を巡り、食や農業体験なども含めて、十勝の魅力を立体的に感じていただける内容となっています。もともとは、地域おこし協力隊として観光分野に関わったことが出発点で、そこから商品設計やツアー造成を重ね、現在の形へと発展してきました。

加えて、自治体や観光関連団体と連携し、地域資源を活かした観光モデルの企画やコンサルティングも行っています。こちらは、企業や行政と連携して進めることが多く、十勝で培ったノウハウをもとに地域づくりに関わる取り組みです。さらに、観光だけでは地域課題は解決できないと感じた経験から、人材育成や教育分野にも取り組んでいます。学校での授業や海外協力隊向けの研修などを通じて、地域や社会に向き合うきっかけづくりを行っていることも特徴です。

Q

御社設立のきっかけを教えてください。

設立のきっかけは、十勝との出会いと、そこで感じた価値観の変化にあります。私はもともと転勤の多い家庭で育ち、特定の地元を持たないまま、東京を中心に生活してきました。社会人として自動車メーカーで働いていましたが、次第にその環境に違和感を覚え、もっと自分らしく生きられる場所を探したいと思うようになりました。その中で北海道を旅した際、十勝の自然や人との距離感、そしてお金だけでは測れない豊かさに強く惹かれました。

ここなら自分の人生を変えられると感じ、2016年に移住し、地域おこし協力隊として観光分野に携わることになりました。活動を続ける中で、自治体や地域との関わりが深まり、単なるビジネスではなく、地域に価値を返す形で事業をしたいという思いが強くなりました。そこで、営利だけに偏らない形として一般社団法人を選び、十勝にプラスの価値を生み出す存在を目指して設立しました。

Q

どのようなお客様層が多く利用されていますか?

私たちのツアーを利用されるお客様は、時期によって特徴が少し異なります。コロナ禍の頃は近距離での旅行が中心だったため、道内のお客様がほとんどでした。ただ、現在は状況が変わり、東京や関西、名古屋といった都市圏から来られる方が増えています。さらに特徴的なのは、全体の半分ほどが海外からのお客様である点です。インバウンドの回復とともに、日本の自然や地方文化に興味を持つ方が多く訪れてくださっています。

一方、国内のお客様は、いわゆる観光地巡りだけではなく、もう少し深い体験や自然の中で過ごす時間を求めて来られる方が多い印象です。年齢層としては比較的幅広く、初心者の方からアクティブな方までさまざまです。自転車に乗ること自体が目的というよりも、十勝の空気や食、地域の人との関わりを楽しみたいという方が多いことが特徴だと感じています。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

現時点での目標は、十勝という地域の価値をより多くの人に届けながら、関わる人の人生が少しでも豊かになる機会を増やしていくことです。まず観光事業では、サイクリングツアーのバリエーションを広げ、国内外からより多くの方に来ていただける状態をつくりたいと考えています。その上で、これまで十勝で培ってきた観光や地域づくりのノウハウを、他の地域にも横展開していきたいと考えています。

人口減少などの課題を抱える自治体は多いため、それぞれの魅力を活かしながら、前向きな変化を生み出すお手伝いができればと感じています。さらに、人材育成の分野では、コーチングを軸にした新たな取り組みも始めています。自然や体験と組み合わせながら、その人自身が前向きになれるきっかけを提供していきたいです。最終的には、物質的な豊かさだけでなく、心の充実も含めたウェルビーイングを実現できる事業を広げていくことがビジョンです。

(取材者:大神田のコメント)十勝という土地の魅力だけでなく、及川様ご自身の価値観や生き方が色濃く反映されたインタビューで、非常に引き込まれました!観光を通じて人や地域にプラスを生み出すという姿勢が一貫しており、単なるビジネスではなく、社会に対する想いの強さが伝わってきました!

企業名
一般社団法人十勝プラス
代表者
及川 雅敦
所在地
北海道河西郡芽室町西1条2丁目13-1
設立
2022年5月
事業内容
  • ・サイクルツーリズム事業(十勝19市町村を主要対象とするガイドツアー「散走サイクリング」の企画・実施、レンタサイクル運営)
  • ・観光コーディネート・コンサルティング(観光プランニング・プロモーション企画)
  • ・人財育成・教育事業(探究学習プログラムの企画・実施、GCS認定コーチングサービス)
  • ・宿泊事業(一棟貸し宿泊施設「Casa Clan Memuro」の運営管理)
  • ・国際交流事業(芽室町・トレーシー市交流協会の運営支援)
  • ・地域振興・まちづくり支援(行政・観光・教育・民間との連携やイベント企画実施等による地域活性化)
URL