経歴
大学院まで進学し、高校の物理教員として勤務。多忙な日々の中でサウナと出会い、その魅力に救われた経験から起業を決意。2023年1月に株式会社Nova Clearlyを設立し、同年2月にサウナアパレルブランド「SAUNA NOVA」を始動。サウナハットを中心に累計3万点以上を販売し、3期目には年商1億円規模へ成長。現在は「自分らしく生きる人を増やす」という理念のもと、代表取締役としてブランド運営や組織づくり、海外展開を見据えた事業成長を担っている。
Q
御社設立のきっかけを教えてください。
もともと20歳くらいの頃から、いつかは起業したいという思いを持っていました。ただ、せっかくやるなら自分が本当に好きなことで挑戦したいと思っていて、何を軸にするのかはなかなか決められずにいたんです。
その後、高校の物理教員として働いていた時期に、仕事がかなり忙しく、心身ともに疲弊していたことがありました。そんな時、友人に誘われてサウナへ行ったところ、頭がすっとクリアになり、疲労感もパッと消えるような感覚があったんです。何より、自分の中に「余白ができた」と感じたことが大きかったですね。
その瞬間に、これなら自分が好きなことで挑戦できるかもしれないと思いました。もともと起業への思いはあったので、そこから「サウナで行こう」と腹を決め、教員を辞めて独立する道を選びました。
Q
SAUNA NOVAはどのように生まれたのでしょうか?

実は起業した当初、サウナアパレルをメインにするつもりはなく、サウナ付きの貸し別荘をやろうと考えていました。物件もほぼ決まり、工事の着工日まで決まっていたのですが、独立した年の大晦日にオーナーさんから突然「契約できない」と連絡が来たんです。かなり準備を進めていたので、本当にショックでした。
ただ、その貸し別荘で使うために、並行してサウナハットなどのグッズも作っていました。物件が白紙になった時、手元にはすでに商品がある。それなら、もうこの商品で勝負するしかないなと切り替えたんです。
もともと私自身、教員時代に10個、15個とサウナハットを使っても納得できず、100個以上を調べながら生地や断熱性まで考えていました。結果的に、その方向転換が今のSAUNA NOVAにつながっています。
Q
SAUNA NOVAが大切にしている価値観を教えてください。
私たちがブランドとして大切にしているのは、「サウナは自由だ」という考え方です。今は「サウナに入るなら整わなければいけない」というイメージが強くなりすぎていて、逆にそれがサウナを始めるハードルになっていると感じています。
実際、「整うって何ですか」「どうすれば整えますか」と聞かれることも多いのですが、私としては、そこに正解をつくらなくてもいいと思っているんです。静かに過ごしたい人もいれば、頭を整理したい人もいる。それぞれが、自分にとって心地いい時間を見つければいい。
だからSAUNA NOVAでは、「自分だけの最高のひとときを見つけてほしい」という思いをブランドに込めています。サウナの楽しみ方を押しつけるのではなく、自分らしく過ごせる時間を届けることを大切にしています。
Q
事業を続ける中で、経営に対する考え方はどう変わりましたか?
起業当初は、どちらかというと自分一人で何とかしようという意識が強く、売上をつくることにもかなり目が向いていました。ただ、事業を続ける中で、一人では限界があることも、数字だけを追う経営では本当に目指したいブランドには近づけないことも実感したんです。
今は、社内にも「売上だけを追わない」と伝えています。もちろん売上を軽視しているわけではありません。私たちが目指しているのは、短期的に商品をたくさん売ることではなく、「サウナブランドといえばSAUNA NOVA」と自然に言ってもらえる状態です。そのためには、新しいお客様を増やすこと以上に、まず今使ってくださっている方の満足度を高めることが大切だと考えています。
満足していただければ、口コミやリピートにつながり、その結果として売上もついてくる。今はその順番を大切にしながら、長く愛されるブランドを育てることに向き合っています。
(担当者:玉置のコメント)「整うこと」だけを正解にしないSAUNA NOVAの考え方は、加納様自身の人生観とも重なっています。「正解に縛られず、自分らしく生きてほしい」という信念が、ブランドにも一貫して息づいていると感じました。

- 企業名
- 株式会社Nova Clearly
- 代表者
- 加納 優誉
- 所在地
- 東京都港区芝4丁目6−5 大井ビル 3F
- 設立
- 2023年1月
- 事業内容
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- ・サウナアパレルブランド事業 「SAUNA NOVA」
- ・サウナストーブ輸入販売事業 「MONDEX JAPAN」
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