経歴
鹿児島県出身。高校時代から起業を視野に入れ、大学ではデータ系分野を専攻。2016年に大学卒業後、金融系SIerに入社し、証券会社の基幹システム開発に携わる。月100時間を超える残業やレガシーな開発環境を経験し、日本のIT業界に課題意識を持つ。データからAIへの技術潮流を捉え、2018年のカナダ留学やフリーランス活動を経て、2020年6月に株式会社AI INNOVATIONを設立。現在はAIエージェント開発やAI導入支援、エンジニア育成に取り組んでいる。
Q
御社の事業内容について教えてください。
私たちはエンジニアの技術集団として、AIを軸に事業を展開しています。メインはAIエージェントの構築で、自社AIエージェント開発として自社のプロダクト販売を中心に進めています。目指しているのはAIを作ること自体ではなく、そのプロダクトを業務フローに組み込み、現場で使われ続ける仕組みとして業務効率化や意思決定を支援し、人と社会に影響を与えることです。
加えて、システム受託開発やWeb系のシステム開発、AI導入支援、IT・AIコンサルティングも行い、お客様の課題整理から設計、開発、導入後の運用まで一貫して伴走します。さらに、エンジニアリングサービスや未経験者も含めたエンジニア育成にも力を入れ、AIの仕事ならまずAI INNOVATIONに任せるかと思ってもらえる状態を目指し、日本の技術力向上に貢献していきます。
Q
御社設立のきっかけを教えてください。

設立のきっかけは、大きく二つの経験が重なったことにあります。高校時代、実家が貧乏だったことから世間的な成功への憧れを抱き、逆算して起業を目指すようになりました。大学ではデータ系を学び、金融系エンジニアとして現場に立つ中で、データからAIへと時代が移り変わり、AIが世界を大きく変えていく実感を得ました。
一方で、証券会社の基幹システム開発では、月百時間を超える残業や昭和的な働き方を経験し、日本のITや技術力の遅れに強い違和感を覚えました。こうした経験から、AIに本気で取り組み、新しい技術に柔軟に対応できるエンジニアを育て、日本の技術力向上に貢献したいと考え、2020年6月に会社を設立しました。
Q
一人ひとりにカスタマイズした研修を行う上で、特に大切にしている視点は何ですか?
私たちは一人ひとりにカスタマイズした研修を行っており、その前提として人によってスタート地点が違うという視点を最も大切にしています。未経験といっても、オフィスワーク自体が初めての人もいれば、ITチックなことを少しやってきた人もいて、同じ内容を一律で行っても意味がないと思っています。
そのため共通のベースは用意しつつ、個人のレベルや理解度に合わせて研修内容や進め方を変えています。研修制度は私と他の役員で考えたもので、もともと社外向けに提供していた研修サービスを自社向けにカスタマイズした形です。最初の一ヶ月で現場に出られる状態を目指しつつ、失敗を責めるのではなく、何が足りないかを一緒に整理しながら進め、素直さや新しい技術を柔軟に吸収できる姿勢を重視しています。
Q
人とAIが組み合わさる理想的な形とは、どのような状態だと考えていますか?
私は、人とAIがうまく組み合わさって使われる状態が最も理想的だと考えています。面倒くさい作業や定型的な判断はすべてAIに任せることで、人は人にしかできない部分に集中できる。究極的には、なくそうと思えばなくせる仕事も多いですが、採用の最終段階のように、相性や社内の雰囲気、なんとなく感じる違和感を読み取る部分は人が担うべき領域です。
実際、基本的な情報や環境にマッチするかどうかはAIがヒアリングし、その後の人間的な部分は直接人が向き合って判断する形が最適だと思っています。AIは言葉をそのまま信じて評価するのは得意ですが、空気感や本音を感じ取るのは苦手です。
だからこそ、AIを単なるツールではなくパートナーとして活用し、人とAIが共鳴しながら、それぞれの強みを活かす。そんな自然な共存こそが、これからの社会における前向きで理想的な形だと思っています。
Q
現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。
現時点での目標は、日本の技術力が遅れていると言われている状況に対して、技術力のあるメンバーをしっかり育てていくことです。この課題感は以前からずっと持っていて、その思いを根底に会社を立ち上げてきました。データからAIへと時代が移行する中で、新しい技術が次々と生まれ、昔からのやり方だけではエンジニアが生き残れない世界になっていると強く感じています。
だからこそ、新しい技術に柔軟に対応できるエンジニアを育て、どんどん成長していきたい人たちが集まり、同じ方向を向いて高め合える環境を作りたいと考えています。2026年に向けて100名体制を目指しながら、「AIの仕事だったらとりあえずAI INNOVATIONに任せるか」と言われる会社になることが、現時点で私が描いている将来のビジョンです。
(取材者:山田のコメント)インタビューをしていて強く感じたのは、遠藤さんの話し方の率直さと、地に足のついた考え方でした。過去のきつい現場経験や失敗を飾らずに語る姿から、エンジニアや仲間と本気で向き合ってきたことが伝わってきます。AIや技術の話でありながら、人や成長を大切にしている点がとても印象的で、自然と応援したくなる経営者だと感じました。

- 企業名
- 株式会社AI INNOVATION
- 代表者
- 遠藤 皇士
- 所在地
- 東京都渋谷区初台1-45-6MGビル5階
- 設立
- 2020年6月
- 事業内容
-
- ・自社AIエージェント開発
- ・IT/AIコンサルティング
- ・システム開発 / AI導入
- ・エンジニア育成
-
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