経歴
愛媛県新居浜市出身。祖父が創業した喜多八食肉店を家業に持ち、幼少期から商売が身近にある環境で育つ。学生時代は野球に打ち込みながらも、自身の在り方に迷いを抱える時期を経験。日本食研で3年間、基礎を学んだのち、家業に入り、現場業務に従事。卸売中心だった事業の中で、責任ある立場を任されるにつれ、意識は大きく変化。店舗のリニューアルを機に小売事業の強化に着手し、売り場づくりや商品開発に取り組む。さらに、EC事業の立ち上げや和牛の品質基準の見直しを進め、独自の価値づくりを推進。現在は代表として、卸売・小売・ECの三軸で事業を展開しながら、地域と全国をつなぐ精肉店としての在り方を模索している。
Q
御社の事業内容を教えてください。
私たちの事業は、卸売・店頭販売・ECの三つを軸に展開しています。創業当初は、商店街の中で鶏肉専門の精肉店としてスタートしました。その後、父の代になって飲食店との取引を広げる中で、鶏肉だけでなく、豚肉や牛肉も扱うようになり、卸売事業が大きく伸びていきました。当時は卸売が中心で、小売は一部にとどまっていました。そこに私が入社し、店舗のリニューアルをきっかけに小売にも力を入れるようになり、現在は卸売と店頭販売の両軸で展開しています。
さらに最近では、EC事業も立ち上げ、ネットを通じてより多くの方に商品を届けられる体制を整えています。加えて、地域のお客様との関係性を大切にしながら、日々の接客にも力を注いでいます。長い歴史の中で少しずつ形を変えながら、お客様との接点を広げてきたことが、現在の事業の特徴です。
Q
差別化ポイントや他社にはない強みを教えてください。

私たちの強みは、大きく二つあると感じています。一つは、長い歴史の中でお肉と向き合い続けてきた経験です。祖父の代から地域のお客様や飲食店と関わる中で、扱うお肉や品質に対する目利きを培ってきたことは、他にはない土台だと思っています。もう一つは、手作りにこだわった惣菜です。メンチカツやハンバーグなども外部に頼らず、原料の状態から自分たちでミンチにして味付けし、一つひとつ手作業で作っています。その味も長年変わらず、地域の方の食卓やお弁当の中に自然と入り込んでいる点が特徴です。
さらに最近は、自分自身が本当に納得できる和牛にも力を入れており、本当に美味しいと自信を持って言える商品を届けることにもこだわっています。また、お客様との距離が近く、直接声をいただける点も強みだと考えています。
Q
和牛の基準と目利きのこだわりを教えてください。
和牛の基準が変わったのは、自分で食べて「これは違う」と感じた経験がきっかけでした。最初は、サシがしっかり入った見た目の良いお肉が一番だと思って仕入れていたのですが、実際に食べてみると脂が重く、正直、最後まで食べきれなかったのです。そのとき、お客様に対して本当に自信を持って「美味しいです」と言えるのかと疑問を感じました。そこから考え方が変わり、見た目ではなく、実際の味を基準にするようになりました。
今も必ず自分で味見をして、最後まで美味しく食べられるか、もう一口食べたくなるかを大切にしています。加えて、見た目の美しさだけでなく、食べた後の満足感も重視しています。目利きというより、自分の舌で納得できるかどうかを最も大切な判断基準としています。
Q
経営者として大切にされていることを教えてください。
私が経営において大切にしているのは、「素直さ」と「感謝」です。代表に就任したタイミングで、自分の強みは何だろうと改めて考えたときに、良くも悪くも素直であることが一つの軸だと気づきました。周りの意見をそのまま受け入れることや、自分の間違いを認めることは簡単ではありませんが、それを続けることで少しずつ自分も会社も前に進めていると感じています。
また、これまで多くの人に支えられて今があるという実感があるからこそ、日々の仕事の中で感謝の気持ちを持つことも大切にしています。さらに、その姿勢が周りにも伝わることで、良い循環が生まれると感じています。まだ経営者としては一年目で、まさに学びの途中ですが、だからこそ初心を忘れず、素直に吸収しながら成長していきたいと考えています。そして、その積み重ねを大切にしていきたいです。
(取材者:大神田のコメント)和牛の基準を見た目ではなく「最後まで美味しく食べられるか」で判断する姿勢に強いこだわりを感じました!また、自身の経験から基準を見直し、納得できるものだけを届ける姿は非常に誠実さが印象的でした!

- 企業名
- 株式会社喜多八食肉店
- 代表者
- 北須賀 智大
- 所在地
- 愛媛県新居浜市中須賀町2丁目1-23
- 事業内容
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- ・「喜多八食肉店」の運営
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