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INTERVIEW

株式会社Femshin / 兼国 慈陵

大切な人と企業をAI数値で守る

KEIEISYA PRIME

経歴

二つの国家資格を取得し鍼灸整骨院業界で33年間、医療・健康・美容分野に携わり約10万人の施術を経験。鍼灸整骨院や病院の経営、店舗展開を手がける一方、約13年前には女性の自立支援を掲げて整体の学校と協会を設立。約1,800店舗の加盟店網を築き、「フェムケア矯正」を全国約500店舗に展開している。2024年8月に株式会社Femshinを設立。スマートフォンとAIを活用した健康リスクの予兆管理サービス「wellmirAi(ウェルミライ)」の普及に取り組む。

Q

御社の事業内容を教えてください。

私たちは、AIとスマートフォンのカメラを使い、働く方の健康状態をいつでも確認できるサービス「wellmirAi(ウェルミライ)」を提供しています。スマホで顔を約30秒撮影するだけで、脈拍やストレス、天気気圧、自律神経の状態などを数値で確認でき、AIエージェントが未来予測までする仕組みです。特別な機器を購入する必要がないので、毎朝の習慣にも取り入れやすいんですね。

特に、建設・運送・製造といった、体調の変化が仕事や安全に直結しやすい業界です。現場で働く方が突然倒れれば、ご本人やご家族だけでなく、会社にも大きな影響が及びます。だから私たちは、社員を守ることと企業を守ることを切り離して考えていません。

年に1回の健康診断だけではなく、「1日1分の健康診断」を習慣にすることで、自分も家族も企業にとっても未来が変わる。無理をする前に自分の体調と向き合えて予防ができる環境を広げることが、私たちの使命と考えています。

Q

御社設立のきっかけを教えてください。

私がこの会社を立ち上げた背景には、忘れられない出来事が二つあります。一つは、当時、私とともに会社を支えてくれていた女性幹部が、急性心筋梗塞で突然倒れたことです。ご主人から「妻の心臓が止まって意識不明です」と電話が来た時の衝撃は、今も忘れられません。結果、幸いにも命は助かりましたが、仕事には戻れず、組織にも大きな影響が出ました。私は長く医療に携わってきたのに、なぜ予兆に気づけなかったのか。その悔しさが出発点です。

もう一つは、整体の学校を通じて取り組んできた女性の自立支援です。女性が働き続ける中で、生理に伴うつらさや更年期など、周囲には伝わりにくい不調を抱える姿を見てきました。人と比べられないつらさも、何かの形で見えるようにできないか。
突然の病気への不安と、見えない不調へのもどかしさ。その両方が重なって、健康の変化を日常的に捉える仕組みをつくろうと決めたんです。

Q

御社の差別化ポイントや他社にはない強みを教えてください。

健康管理アプリは世の中にたくさんあり、自律神経の状態を測る技術を持つ企業もありますが、私たちはそこに脈の乱れを捉える機能も組み込んでいることと未来予測ができ行動変容しやすいことが強みとなっています。

私が大事にしたのは、単に数字を並べることではありません。33年間、医療や施術の現場で約10万人と向き合ってきたからこそ、「その数字を見て、本人がどう行動できるか」という視点を外したくなかった。
例えば、本人は元気なつもりでも、計測結果からストレスの兆候に気づくことがあります。そんな時に「今日は少し無理をしないでおこう」と考えるきっかけになればいいですよね。

開発ではAIの専門家やエンジニアとも力を合わせ、女性向けには生理周期を確認できアドバイスがでるカレンダーなども用意しました。医療の現場感覚と技術をつなぎ、日々使える形に落とし込んだこと。それが私たちならではの強みだと考えています。

Q

現時点での目標や将来のビジョンについて教えてください。

まずは「wellmirAi(ウェルミライ)」を日本中の企業に広め、働く人が自分の体調を毎日確認することを当たり前にしたいですね。ただ、その先に見ているのは企業だけではありません。自治体にも広げ、将来は小学生や中学生、高齢者にも使ってもらえる仕組みにしたいと考えています。

特に気になっているのは、心の不調ほど本人が気づきにくいことです。「自分は大丈夫」と思っていても、実はストレスがたまっているかもしれない。気づいた時には、学校や仕事を休まなければならない状態になっているのは、本人にとっても周囲にとってもつらいことですよね。
どんな立場の方でも、言葉で不調を伝えにくい人にも届けたいと思っています。数値がすべてを教えてくれるわけではありません。でも、誰かが「大丈夫?」と声をかけるきっかけにはなる。そんなふうに、互いを思いやれる社会に寄与していきたいんです。

(担当者:玉置のコメント)大切な仲間を突然失いかけた経験から生まれた、健康への強い使命感が印象的でした。33年間の医療経験を生かし、社員と企業の双方を守ろうとする兼国様の挑戦に、今後も注目したいと思います。

企業名
株式会社Femshin
代表者
兼国 慈陵
所在地
東京都港区六本木4丁目3番11号六本木ユニハウス206
設立
2024年8月
事業内容
  • ・AI可視化ソリューション
  • ・健康経営コンサルティング
  • ・生産性UP研修
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