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INTERVIEW

YandY株式会社 / 近藤 良仁

現場にえがおを 在宅医療を支える力

KEIEISYA PRIME

経歴

薬剤師資格を取得後、医薬品領域への関心から医療業界へ進む。興和株式会社で学術情報提供に従事した後、シミックグループへ参画。臨床開発、臨床薬理、事業開発など幅広い領域を経験し、事業責任者として新規事業創出や組織改革を推進してきた。戦略部門では企業連携や成長戦略の立案に携わり、企業価値の向上に貢献。家族の介護経験と在宅医療との出会いを契機に課題意識を深め、YandY株式会社を設立。現在は、メディカルコーディネーター事業を軸に、地域医療の支援に取り組んでいる。

Q

御社の事業内容を教えてください。

弊社の事業は、在宅医療に取り組む医師の課題を解決し、その活動を支えていく取り組みです。地域医療の現場では、在宅医療需要の増加と人材不足が大きな課題でとなっており、訪問診療時の準備や調整、病院・多職種や患者・家族の方々やとの連携といった、診療に関連する医師・看護師等の業務負担が大きい状況です。また、「2026年度診療報酬改定」や「医師の働き方改革」 への対応も避けられない課題です。そこで私たちは、医師が診断・診療に集中できる環境を整えるためのチーム体制を提案しています。

具体的には、メディカルコーディネーターを中心に、訪問前の情報整理や日程調整、当日の同行支援、さらに診療後の情報共有までを一貫して担っています。
医療行為は行えませんが、医療・介護の垣根を超えて地域医療に関わる人のハブとなり、現場を円滑に回す存在です。まだ、京都をスタートにMCを育成していく段階ですが、将来的には、在宅医療を包括的に支える仕組みを構築していきたいと考えています。その実現に向けて、現場に寄り添いながら改善を重ねています。

Q

御社設立のきっかけを教えてください。

自分の中に引っかかっていた医療の課題が出発点でした。家族の介護をきっかけに、病院に行きたくても行けない人がいる現実を目の当たりにし、在宅医療の必要性を強く感じるようになりました。また、前職でも新しい医療を必要する患者さんに対して、必要な医療を届けられない課題にも向き合っていました。特にコロナの時は移動も制限されていてそのニーズを強く感じました。そうした経験が重なり、「医療はもっと患者さん側に近づけるはずだ」という感覚が自分の中に残っていたのだと思います。

その後、在宅医療を実践されている医師と出会い、考え抜かれた仕組みやメディカルコーディネーターの存在を知りました。素晴らしい取り組みだと感じる一方で、医療機関独自の取り組みとして留まっているのはもったいないとも感じたのです。そこから「この仕組みを広げたい」という想いが固まり、声をかけていただいたタイミングで、本格的に事業として立ち上げることを決めました。

Q

御社の差別化ポイントや強みを教えてください。

私たちの強みは、すでに現場で実装されている在宅医療のモデルをベースにしている点です。単に仕組みを提案するのではなく、実際に多くの患者さんとともに歩んできた仕組みを起点に、それぞれの地域やクリニックの状況に合わせて一緒に最適化していくことこそが、泥臭いですが重要だと考えています。

さらに、提案後も現場に入りながら地域・医療機関の課題の変化に合わせて実際の運用体制を考えて、改善していきます。自分たちだけで完結させようとしない点も大切にしています。医療や介護は多くの人が関わる領域であるため、外部の専門家や地域の関係者と連携しながら課題を解決すべきです。その柔軟さと実装力の両方を持つことが、私たちの価値だと考えています。

Q

メディカルコーディネーターの役割を教えてください。

在宅医療チームのハブになることだと考えています。診断・診療・医療行為は医師が行いますが、その前後に発生する業務負担は想像以上に多く、そこを支えるのが私たちの役割です。まず訪問前には、患者さんの状態やこれまでの経緯を整理し、訪問看護や介護に関わる方々から最新の情報を集めたうえで、当日の診療内容を医師とすり合わせます。当日は医師と一緒に訪問し、移動も含めてサポートしながら、診療中に必要な情報を整理し、カルテの下書きを作成するなど、実務面を支えています。

さらに診療後は、診察内容を関係者へ共有し、必要な依頼や連携を進めていきます。医療行為は行いませんが、患者さんやご家族とも別の立場で向き合い、本音を引き出すことも重要な役割です。こうした一連の流れを担うことで、医師が医療判断に集中できる環境をつくっています。

(取材者:大神田のコメント)医療行為ではなく支援に徹することで現場の負担を軽減し、医師が本来の役割に集中できる環境をつくる点に独自性を感じました!また、理想論ではなく実装にこだわるリアリティが伝わってくるインタビューのお時間でした!

企業名
YandY株式会社
代表者
近藤 良仁
所在地
京都府京都市西京区南巽町154-3
設立
2025年9月
事業内容
  • ・在宅医療オペレーション支援事業
  • ・MC在宅医療モデル実装事業
  • ・在宅医療支援事業
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